カキノキ Persimmon
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西日を浴びて光り輝くカキの実がたくさんなっていました.このカキはオニバス池のまわりにある木なので,フェンス外からの撮影.
基本情報
- 和名
- カキノキ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 ツツジ目 カキノキ科 カキノキ属 (Diospyros)
- 英名
- Persimmon
- 学名
- Diospyros kaki
- 状況
- IUCN レッドリスト 2023-1:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
カキの若葉はツヤツヤしていて,ちょっとくすんだ黄緑色で独特の色合い.この色が大好きです.
大きなカキの実を発見.ツヤのある濃いめのオレンジ色で,形はよく見る横長の実です.渋柿なのか甘柿なのかとか,どういう品種なのか,などの区別法を調べてみましたが,情報が出てきません.1000種類ものカキの品種のうち,(完全)甘柿というのは20種類ほどで,出荷量の80%を占める代表的な品種が富有柿(ふゆうがき),一方の渋柿の80%を占めるのは平核無(ひらたねなし)という品種で,どちらも横長の実の形の品種(参考4).自分にはかじってみないとこれらの区別もできなさそう.
葉も色づきはじめている,いい色.
水生植物園の池の畔の柿の木.枝を下から覗き込むと黄色い小さな花がポツポツついていました.下を向いたベル型の花や,先の細くなったつぼみも,ごく地味ですがかわいらしい感じです.調べてみると,カキノキは雌雄同株ですが,雄花と雌花は別とのこと.花を拡大してみると…
花を下から拡大したところ.この花は雄花で,雄花の中には雄しべが二重に並んでいるのがわかりました.雄花は雌花よりも小さく,1枚目の写真のように数個集まって付きます.雌花はもっと大きくて,1つずつ分かれてついているようで,写真には撮れていませんでした.
雄花の近くに,花がとれたあとがたくさんあります.雄花は咲き終わると花ごと落ちてしまうので,おそらく花の時期はもう終わりに近づいているのだと思います.
カキノキは,東アジア原産で古くから中国,朝鮮,日本にあるようです.原産は中国中部で,各地に栽培が広がったと考えられているようです(参考2).古くから栽培の記録があり,中国で2000年前,日本でも1000年以上前から文献に出てくるそうです.カキは種から増えやすい木とのことで,種をとって増やすのもしやすいし,勝手に生えたりもしやすいのが関係していそうです.古くからの栽培品種も多いということで気になるのは,カキノキの原種,改良されていない野生種というのがどういう種類なのかなということです.日本で野山に生えているカキノキは,栽培している木の種から広がったものだそうで,どれかの品種に属するのだと思います.日本には中国から栽培品種が入ってきただけなのであれば,日本では原種がみつからないのかなと.
カキノキのみずみずしい葉.柿の葉茶.柿の葉寿司.
カキノキの幹.鱗状というのでしょうか,ごつごつしています.家具用の材になりますね.
雌花か実を次の機会に探してみます.
参考
- IUCN SSC Global Tree Specialist Group & Botanic Gardens Conservation International (BGCI). 2021. Diospyros kaki. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T173538A197891373. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-2.RLTS.T173538A197891373.en. Accessed on 08 January 2024.
- カキ. “小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) (コトバンク)”. https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%82%AD%28%E6%9F%BF%29-1516329, (参照 2023-11-11).
- 旬刊 ~柿の花~. “野菜ソムリエコミュニティしまね”. http://sana5vegefru.blog36.fc2.com/blog-entry-749.html, (参照 2023-11-11).
- 柿(カキ/かき)の旬の時期や主な産地と生産量. “旬の食材百科”. http://foodslink.jp/syokuzaihyakka/syun/fruit/kaki.htm, (参照 2023-11-11).
- . “”. , (参照 ).
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