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園内の水辺,2023年9月10日午後,晴れ

木漏れ日の入る水辺の木陰に見つけた,体の黄色いノシメトンボ.体色から,メスか未成熟のオスのどちらかですが,腹部の先端の形から見るとメス.



基本情報

和名
ノシメトンボ
分類
節足動物門 昆虫綱 トンボ目 トンボ科 アカネ (Sympetrum) 属
英名
(in Jpn.) Noshime-tombo; A Species of Skimmers
学名
Sympetrum infuscatum
状況
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考1)

写真とメモ

圃場,2019年9月23日午後,晴れ

翅端に黒い紋のある赤トンボの中で最普通種,ノシメトンボです.参考2によると分布は日本以外では朝鮮,中国など.腹部の下面に白い粉が吹いているのが見えます.メス.

ノシメトンボは,自分にとって公園では初見です.一番多い赤トンボといえば,ノシメトンボかアキアカネという地域で育った自分には意外に感じるのですが,ここ10年,水元公園ではノシメトンボを見つけたことがありませんでした.ノシメトンボと同じく翅端に黒い紋のある赤トンボでは,コノシメトンボリスアカネの写真は撮れましたが,一般にはむしろこれらの種類のほうが,分布が限られている種類だと思います.ノシメトンボはもともとこの公園には生息していないのか,もし生息していたにしても,完全に定着していないのではないかと思います.この日は,突然オスメス1個体ずつを発見しましたが(オスの写真はこの下の3枚目),ちょうどこの前日に台風並みの嵐が来ていたので,別の生息地から,風に飛ばされてきたのではと想像しました.

圃場,2019年9月23日午後,晴れ

ノシメトンボとコノシメトンボとの区別は,メスの場合は胸部側面の黒い帯(1枚目の写真)や腹部の側面の黒い紋の様子(上の写真)などで区別できます(参考3).

園内の林縁,2019年9月23日午後,晴れ

同じ日に別の場所で見つけたオス.ノシメトンボの成熟したオスは,体の黄色かった部分が焦茶色になっていくのが特徴です.コノシメトンボのオスでは体全体が赤くなること,リスアカネでは腹部だけが赤くなっていくのとわかりやすい区別点です.



参考

  1. Wilson, K. D. P. 2009. Sympetrum infuscatum. The IUCN Red List of Threatened Species 2009: e.T167061A6305978. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2009-2.RLTS.T167061A6305978.en. Accessed on 22 September 2023.
  2. Sympetrum infuscatum (Selys, 1883) in GBIF Secretariat. GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1428269 on 2023-09-22.
  3. ノシメトンボとコノシメトンボ. “いきもの通信 [宮本拓海edited]”. http://ikimonotuusin.com/doc/431.htm, (参照 2023-09-22).
  4. . “”. , (参照 ).