基本情報

和名
クロコノマチョウ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (チョウ類) アゲハチョウ上科 タテハチョウ科 ジャノメチョウ亜科 コノマチョウ属 (Melanitis)
英名
Dark Evening Brown
学名
Melanitis phedima
状況

写真とメモ

最新の写真

水産試験場跡地,2021年10月3日午後,晴れ

復元池の近くの疎林の下草付近をチラチラと飛び回る黒っぽいチョウ発見.ここでは見たことなかったですが,クロコノマチョウの秋型でした.枯れ草上だと目立たないので見失いがちですが,緑色の葉に止まっているとわかりやすいです.後翅裏面の外縁に並ぶ白い星が目立ちます.



園内の林,2020年11月8日午前,くもり

林内のチップ置き場を飛び回っていたクロコノマチョウです.ちょうど降り積もった落ち葉の上に止まったところ.上の写真は自然光で下の写真はストロボ使用.前回クロコノマチョウを園内で見つけたのも秋でした.前回は日があたっていましたが今回はくもり.光が当たるかどうかで翅裏の色味がかなり変わるのが面白いです.

園内の林,2020年11月8日午前,くもり

こちらがストロボ使用なので,ちょっと目が光っています.枯れ葉に完全に紛れる完全な保護色です.



園内の林、2018年11月11日午後、晴れ

キノコを探して林の中をうろついているときに、ヒカゲチョウよりも大きくて黒っぽい、見慣れないチョウが飛んでいるのを発見。飛び方は不安定でジャノメチョウっぽい雰囲気。すぐに止まるのですが、翅裏の模様が枯れ葉そっくりなので、一旦止まるとどこにいるのかわからなくなります。水元公園のチョウとして、クロコノマチョウの記録があるのは知っていましたが、はじめて出会いました。南方系の種類で、温暖化に伴って分布域が北上してきているようで、これからもっと多く観察されるようになるのかもしれません。

インドから東南アジアが主な分布域。その北東端に日本が位置しています。日本では夏型と秋型が見られますが、夏型は小型で秋型が大型、翅型は夏型が丸みがあり、秋型は前翅・後翅の突起がより尖っています。日本の夏型・秋型は、南方では雨季型・乾季型にそれぞれ対応するようです。このチョウは時期的に秋型だと思いますので、成虫で越冬して春に卵を生む個体です。クロコノマチョウのオスメスの区別は、オスは翅が黒っぽく、メスが赤みが強いとのことなので、おそらくこの個体はメスだと思います。

園内の林、2018年11月11日午後、晴れ

1枚目の写真は、日向の写真。2枚めの写真は日のあたっていない写真です。色調がかなり変わるものです。



参考

  1. Melanitis phedima (2 July 2018, 22:44 UTC) In Wikipedia: The Free Encyclopedia. Retrieved from https://en.wikipedia.org/wiki/Melanitis_phedima
  2. “クロコノマチョウ”. ウィキペディア日本語版. 2019-10-14. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%82%B3%E3%83%8E%E3%83%9E%E3%83%81%E3%83%A7%E3%82%A6, (参照 2020-12-23).
  3. . “”. (参照 ) .