基本情報

和名
タマゴテングタケモドキ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 テングタケ科 テングタケ (Amanita) 属
英名
Imai's Slender Caesar
学名
Amanita longistriata
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林、2019年9月29日午前、くもり

林でキノコ探し。林とはいっても公園内の林の中は立入禁止になったので、正確にはここは林内の道端です。タマゴテングタケ系のキノコをみつけました。カサはかなり開いていて、色はかなり明るい灰褐色で中央が少し濃い色、周辺部には放射状の条線あり。裏のヒダは薄ピンク、柄のツバはなし、ツボはあり、ということで去年見つけたことのあるタマゴテングタケモドキと判定。前回見つけたのとはカサの色がかなり違うので印象が違いますが、このグループでヒダがピンクがかっているのはこの種類だけのようなので個体変異なのかな。

園内の林、2019年9月29日午前、くもり

ヒダと柄、つばの様子。柄の長さは12cmほどで太さは1.5cmほど。

園内の林、2019年9月29日午前、くもり



園内の林、2018年9月23日朝、くもり

林で見つけた大きな褐色のカサのキノコ。地面にあった材の隙間に生えてました。褐色のカサは、放射状の線があるのが特徴的でした。初めて見るキノコっぽかったので、抜いてみたのが下の写真です。白い柄にツバとツボがありました。種類を調べてみて、タマゴテングタケモドキにたどり着きました。名前の由来のタマゴテングタケというキノコは、ドクツルタケ、シロタマゴテングタケ、カエンタケなどとともに食べたら死ぬキノコで、日本3大猛毒キノコなどとも呼ばれることもある有名な毒の強いキノコとのことですが、タマゴテングタケ「モドキ」は毒キノコではあってもそこまでの猛毒菌ではないようです。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

まだカサの開ききっていない幼菌?ですが、すでにカサの直径が5cm、柄の直径が1.5cm以上ある立派なキノコです。

タマゴテングタケモドキ(毒)の形は、名前のもとになったタマゴテングタケ(毒)よりも、ツルタケダマシ(毒)、ツルタケ(食?)、タマゴタケモドキ(毒)、タマゴタケ(食)などに似ているそうです。これらの食べられるキノコと毒キノコがみな同じテングタケ属の種類というのですから、(食べるための)キノコ採りではテングタケのグループは素人は避けるというのは安全策として意味がありますね。

下の表は、タマゴテングタケモドキの種類を調べるときに引っかかってきた近縁種の区別点の一覧です。種類を網羅していないと思いますが整理しておきます。

種類カサの色カサの条線 ツバ  ツボ ヒダの色
タマゴテングタケモドキ灰褐~褐ありありあり薄ピンク
ツルタケダマシ灰褐ありありあり
ツルタケ灰~灰褐ありなしあり
タマゴタケ橙~深赤ありなしあり
タマゴタケモドキ黄褐色なしなしあり
タマゴテングタケオリーブ色なしありあり

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

ヒダは密で、全体が薄くピンクがかっています。これが他の種とのわかりやすい区別点のようです。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

柄は中空で、ヒダは離生に見えます。



参考

  1. タマゴテングタケモドキ (2018年8月24日 12:27 UTC)-『ウィキペディア日本語版』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BF%E3%83%9E%E3%82%B4%E3%83%86%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%82%BF%E3%82%B1%E3%83%A2%E3%83%89%E3%82%AD
  2. タマゴテングタケモドキ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/kinoko/tamagotengutakemodoki.htm
  3. タマゴテングタケモドキ - 『立田山のキノコ(国立研究開発法人 森林総合研究所 九州支所)』 http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/tatuta/kinoko/kinoko15.htm
  4. - 『』