オオミノガ(ミノムシ) Larger Bagworm
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水辺のさとの入口付近に葉がほとんど食べられてなくなったヌルデの木があり,探すとたくさんのトサカフトメイガの幼虫の巻いた葉とオオミノガのミノムシがぶら下がっているのを見つけました.おそらくこの2種類に食い荒らされたのだと思います.上の写真も下の写真もミノムシっぽいですが,幼虫の多い木であることを反映してミノムシの外側にもたくさんのフンがついています.
ミノムシを1つ開けてみました.ミノムシ(殻)は全長5cm以上もあります.
内部には黒い幼虫が丸まって入っていました.動き回るので前蛹にはなっていないようですが,大きな幼虫は終齢のようです.
基本情報
- 和名
- オオミノガ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヒロズコガ上科 ミノガ科 オオミノガ亜科 Acanthopsychini 族 Eumeta 属
- 英名
- Larger Bagworm, Giant Bagworm
- 学名
- Eumeta variegatus (Snellen, 1879)
syn. Eumeta javanica Swinhoe, 1892 - 状況
- —
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 幼虫/ミノムシ 1 1
写真とメモ
低木の枝に大きなミノムシが何匹もついていました.おもに葉っぱで作られた「ミノ」は,長さを計っていないのですが 全長 5 ㎝ぐらいあったと思います.この大きなミノムシは,オオミノガという種類のミノムシです.ミノムシを作るミノガは日本に何種類もいますが,オオミノガは最も大型の種類です.
オオミノガは,Eumeta japonica という日本固有種として扱われる場合もあるようですが,東南アジア一帯に生息するEumeta variegata と同一種として考えられることもあるようです.
ミノムシの中には,幼虫が入っている場合と,メスの成虫が入っている場合があるそうなので(参考1,2),何頭か犠牲にして写真を撮りたいところです.
オオミノガの個体数は減少中で,その主な理由は,外来種であるオオミノガヤドリバエというハエが寄生してしまうからとのこと(参考3).
参考
- “ミノムシ”. ウィキペディア日本語版. 2025-09-08. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%8E%E3%83%A0%E3%82%B7, (参照 2025-09-15).
- ミノムシ. “私たちの街(平針・原)”. http://sizen-tenpaku.com/topikkusu/minoga/index.html, (参照 2025-09-15).
- 澤田, 荒川:オオミノガに対するオオミノガヤドリバエの高知県における寄生状況. 昆蟲.ニューシリーズ 5(4), 111-119. 2002. https://doi.org/10.20848/kontyu.5.4_111.
- . “”. , (参照 ).
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