ネザサの食害 Feeding Damage of Whitestripe Bamboo
写真とメモ
コバネイナゴの群れ(最新の写真)
前年の冬,メタセコイアの森の下草のアズマネザサの葉がなくなってボウズになっていた理由をタケノホソクロバの幼虫による食害と想像していましたが,幼虫の姿は見たことがありませんでした.今回,ここのネザサにたくさんのコバネイナゴが群がっているのを見つけました.ヒトが近づくとジャンプして逃げていきます.秋にかなり硬くなった葉も含めて食べ尽くしてしまった犯人像として考えると,イナゴのほうが可能性が高そうです.
メタセコイアの森のはずれ,中央広場側に,林床がアズマネザサに覆われている一体があります.いつも青々と茂っているササですが,その中の一画だけ,緑の葉が全くなく枯れ果てているところがありました.ササはは数十年に一度,花が咲くとその株は枯れてしまうというのを思い出し,花が咲いたあとなのかと思いましたが,近づいてよく見ると,下の写真のように,葉は枯れているのではなく,なにかに食べられて坊主になっているのだと判明.
大部分は葉の全体がなくなっているのですが,中には葉脈や葉の付け根あたりが残っているものもあります.この日はササの葉を食べた虫の姿は見つけられませんでしたが,秋にササを食害する虫の候補として,タケノホソクロバという種類と推測します.タケノホソクロバの幼虫は毒の毛をもった毛虫で,群生してササを食べ尽くす被害を出す害虫とのこと(参考1,2).マダラガ科のガで,成虫はあまりガらしくない黒い地味な羽虫です.
時期を合わせて,幼虫が群がっているのを見に来てみたいと思います.
参考
- タケノホソクロバ. No.008. 衛生動物だより(京都市 衛生環境研究所). https://www.city.kyoto.lg.jp/hokenfukushi/page/0000064979.html, (参照 2024-02-11).
- Artona martini Efetov, 1997 馬汀氏竹斑蛾: In "臺灣蛾訊 MOTHS of Taiwan". Retrieved from http://mothtaiwan.blogspot.com/2012/03/artona-martini-efetov-1997.html on 2024-02-11.
- . “”. , (参照 ).
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