基本情報

和名
キウロコタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ベニタケ目 ウロコタケ科 キウロコタケ属 (Stereum)
英名
Hairy Curtain Crust, False Turkey Tail
学名
Stereum hirsutum
状況

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水産試験場跡地,2022年7月17日午前,晴れ

風通しのよい疎林の,明るい林床に落ちていた枯れ枝を黄褐色に覆っていた硬質菌です.ニクコウヤクタケやマクカワタケ類(カミウロコタケ)のように木の表面を広くベッタリ覆っている箇所と,カワラタケチャウロコタケのようにしっかりしたカサのある部分の両方があるようです.広く覆われている箇所には半背着生のカサが付いている箇所もあります.中間的な性質のキノコなのかなという印象でした.種類を調べると,ウロコタケ類のキウロコタケという種類がよく似た外見を持っていました.日本のサイトよりも一番雰囲気が近かったのはロシアのサイト(参考2)でした.参考1によると温帯域を中心に世界中に分布する種類のようです.

水産試験場跡地,2022年7月17日午前,晴れ

枯れ枝の1本を広く覆っています.たぶん樹種はクヌギ

水産試験場跡地,2022年7月17日午前,晴れ

表面をベタッと覆っている箇所の拡大.無秩序に広がっているわけではなく,よく見ると境界線が見え,一旦丸いカサができたあと,広がって相互にくっついたのを想像させます.カサには環紋があります.

水産試験場跡地,2022年7月17日午前,晴れ

カサをちぎって下面を見たところ.カサは木質で硬く,下面にも環紋があり,それに沿ってびっしり毛が生えています.こちらがカサの表面ということですね.周囲は放射状の繊維っぽい.

水産試験場跡地,2022年7月17日午前,晴れ

こちらが丸いカサのある部分の拡大.柄はないようです.すり鉢状に周囲が高くなっていて中央が凹んでいます.表面はなめらかできれい,環紋は不明瞭ですが同心円状に曲率が変わる凹凸あり.周囲が波打っているものもありました.



参考

  1. Stereum hirsutum (Willd.) Pers. in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2553128 on 2022-09-17.
  2. Stereum hirsutum – Hairy curtain crust: In "Mushrooms of Russia". Retrieved 2022-09-15 from https://www.mushrooms.su/en/stereum_hirsutum.htm
  3. キウロコタケ. “自然観察雑記帳”. (参照 2022-09-15) https://naturalism-2003.com/kansatsu/fungi/kiurokotake/kiurokotake.html.
  4. ■Stereum hirsutum (キウロコタケ) . “■Kinoko □oso的キノコ写真図鑑”. (参照 2022-09-15) http://toolate.s7.coreserver.jp/kinoko/fungi/stereum_hirsutum/index.htm.
  5. キウロコタケ. “三河の植物観察”. (参照 2022-09-15) https://mikawanoyasou.org/kinoko/kiurokotake.htm.
  6. . “”. (参照 ) .