基本情報

和名
ネコハグモ
分類
節足動物門 クモ綱 クモ目 ハグモ科 Dictyna
英名
(in Jpn.) Neko-hagumo; A Species of Mesh Web Weavers
学名
Dictyna felis
状況

写真とメモ

園内の街灯,2024年2月11日夜,くもり

風がない夜で,街灯には虫がたくさん来ているのを期待していたのですが,小雨が降り出したりして,ほとんど来ていません.街灯でよく動き回っていたのは小さなクモだけでした.あちこちの街灯で何頭も見つけました.頭胸部には白い毛が生えたようなすじ状の模様があり,腹部にある斑紋は,オニグモのツリー型の斑紋にもちょっと似た感じの紋があります.ネコハグモという種類で,参考1,2によると,秋に交尾したペアのうち,オスは死んでしまい,メスだけが越冬して春に産卵するとのことで,この個体の腹部が丸いのはメスだからということのようです.名前の通り葉上にもいますが,人工物にもいる普通種.2枚目の写真の個体は腹部の色が他と違いますが,ネット上で検索しても色が違う個体の写真が出てきます.

園内の街灯,2024年2月11日夜,くもり

この種類についてちょっと調べてみたところ,自分の知らなかったクモの用語がたくさん出てきました.それは,クモの糸に獲物が引っかかるメカニズムについて,糸にはネバネバしたものがついているので獲物がくっつくのかと思っていましたが,クモの種類によってネバネバしない糸を出す種類もいるということ.クモの糸を出す腹部の下面に,篩板(しばん)という構造があるグループのクモがいて,篩板というのは,「ふるい」のように小さな穴がたくさん開いているということだと思いますが,そこから細い糸がゆるく絡み合うように,編み込まれたように出てくるため,篩板をもつクモの糸はネバネバしなくても,獲物の体がひっかかってからみやすいとのこと.ハグモ科は,その篩板を持つクモのグループのうちのひとつです.篩板から出てくる,ネバネバしないが絡みやすい糸は,篩板糸とか,梳糸(そし)と呼びます.ネバネバの糸は,時間が立つと獲物がくっつかなくなりますが,篩板糸はずっと持つので巣をあまり作り直さなくてもよいのがメリットとのこと.

園内の街灯,2024年2月11日夜,くもり

ハグモの巣は,コガネグモ科のような円形で整った緻密なものではなく,糸がゆるくはりめぐらされただけのものですが,こういう巣を「ボロ網」と呼ぶようです(参考1,2).どの個体も盛んに糸を出して,巣を作っているように見えました.足場を作っているように見えなのですが,これがボロ網そのものなのでしょう.



参考

  1. ネコハグモ. “日本のクモ60(2017改訂版)”. http://spider.art.coocan.jp/spider60/01h.pdf#page=6, (参照 2024-02-16).
  2. ネコハグモ. “相模原市立博物館の職員ブログ”. https://www.sagami-portal.com/city/scmblog/archives/958, (参照 2024-02-16).
  3. ネコハグモ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-kumo_ha_neko.htm, (参照 2024-02-16).
  4. . “”. , (参照 ).