基本情報

和名
ヤセウツボ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 シソ目 ハマウツボ科 ヤセウツボ属 (Orobanche)
英名
Common Broomrape
学名
Orobanche minor
状況

写真とメモ

最新の写真

圃場,2021年4月25日昼,晴れ

去年最初に見つけてから好きな草ですが,別の場所でまた見つけることができました.光合成をしない寄生植物で,葉緑素のないので全体が臙脂色で赤紫色の花とマッチしています.葉がなくて地面から花茎がにょきっと生えています.まわりの草丈が高いからか,地面から数10cmも伸びているものもありました.

圃場,2021年4月25日昼,晴れ

花の拡大.この花がいいですね.形はシソ科らしい花なのですが,花のフレッシュさを犠牲にして,耽美系を盛った凝った装飾です.

圃場,2021年4月25日昼,晴れ

まだつぼみの小さな花茎の先端.



水産試験場跡地、2019年5月5日午前、晴れ

水産試験場跡地の復元池。小道沿いの若々しい緑色の草地の中で、枯草色の、背の低い草が群生しているのをみつけました。近くで見ると葉は生えていなくて、地味な花がたくさんついています。花の感じはシソ科っぽい形。知らない植物でしたが、葉がないのが寄生植物っぽい。帰って調べてみたところ、シソ目の寄生植物でヤセウツボという種類でした。他の植物の根に取り付いて栄養分を吸い取る種類で、自分では光合成をせず、葉緑素を持たないので緑色をしていません。地中海原産ですでに世界中に広がっている外来種で、日本では本州と四国にはすでに蔓延しているとのこと(参考3)。かつては要注意外来種に指定されていましたが、それを引き継いだ生態系被害防止外来種の指定からは外れています。

水産試験場跡地、2019年5月5日午前、晴れ

花を拡大すると、薄紫色を帯びた、地味ながら渋くていい色です。花びらの外側に毛の生えている質感もいい感じ。

水産試験場跡地、2019年5月5日午前、晴れ

花は下の方から咲き始めていて、まだ上にツボミがまだありますので、ヤセウツボの花はまだしばらく咲き続けるものと思います。

水産試験場跡地、2019年5月5日午前、晴れ



参考

  1. “ヤセウツボ”. ウィキペディア日本語版. 2021-05-03. https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A4%E3%82%BB%E3%82%A6%E3%83%84%E3%83%9C, (参照 2021-06-27).
  2. Orobanche minor. Wikipedia, The Free Encyclopedia. March 22, 2021, 23:24 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Orobanche_minor. Accessed June 27, 2021.
  3. ヤセウツボ. “国立環境研究所 侵入生物DB”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80370.html.
  4. ヤセウツボ. “三河の植物観察”. http://mikawanoyasou.org/data/yaseutubo.htm.
  5. . “”. (参照 ) .