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園内の疎林,2024年7月28日朝,晴れ

疎林の下草でツマキシャチホコの成虫.枯れ枝にそっくりな体ですが,緑の葉にいると擬態の効果はあまりありません.

園内の疎林,2024年7月28日朝,晴れ

横から見ると,ツマキシャチホコの名前の由来の前翅の先端の薄黄色い紋が見えます.

園内の疎林,2024年7月28日朝,晴れ

頭部を上から見たところ.茶色いところが枯れ枝の断面そっくりですが,体全体が一つのもふもふの塊と化し,どこまでが翅でどこからが体なのかも判然としません.



基本情報

和名
ツマキシャチホコ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 シャチホコガ科 ツマキシャチホコ亜科 PhaleraPhalera 亜属
英名
Yellow-tipped Prominent
学名
Phalera (Phalera) assimilis (Bremer & Grey, 1852)
状況

写真とメモ

園内の街灯の下,2018年7月21日夜,晴れ

ナメクジのいたタブノキに止まっていたガです.ずっと以前,園内で幼虫を見つけたことのあるツマキシャチホコ.分布は日本を含む東アジア.同じ Phalera 属には翅の斑紋の似た種類が何種類かいます.

翅の模様は折れた枯れ枝にそっくりなのですが,上の写真ではピンとこないと思います.参考3のサイトの写真を見ると,この種類の擬態の見事さを感じます.



圃場,2009年9月12日午後,くもり

コナラの枝にいた,大きくてみごとな毛虫は,ネット上の画像を参考にする(参考2,3)と,どうやらツマキシャチホコというガの幼虫のようです.東京にもいる種らしいです.ツマキシャチホコの成虫(参考3)は木の枝や樹皮,丸まった枯葉か何かのように見える絶妙な擬態ですが,幼虫は派手ですね.幼虫の食樹はコナラやクヌギ,その他カシ類やウバメガシなどのようです.シャチホコガの幼虫といえば,シャチホコのような独特の形が有名で,みんなそうなのかと思っていましたが,これはシャチホコの形でない種類です.

圃場,2009年9月12日午後,くもり

木の幹にもいた幼虫.



参考

  1. Phalera assimilis (Bremer & Grey, 1852) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/5119181 on 2024-08-12.
  2. ツマキシャチホコ(褄黄鯱鉾蛾). “おしゃべりな部屋 (プラネタリウム,星,植物,熱帯魚,統計学)”. http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/youtyuu/HTMLs/021005a1.html, (参照 2024-08-12).
  3. 木片そっくり【ツマキシャチホコ】. “チャンネルF+”. https://hoshtani.blog.fc2.com/blog-entry-64.html, (参照 2024-08-12).
  4. ツマキシャチホコ. “みんなで作る日本産蛾類図鑑V2”. http://www.jpmoth.org/Notodontidae/Phalera_assimilis.html, (参照 2024-08-12).
  5. . “”. , (参照 ).