基本情報

和名
オオカバイロヒトヨタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 ナヨタケ科 ヒメヒガサヒトヨタケ属 (Parasola)
英名
Goldenhaired Inkcap
学名
Parasola auricoma, syn. Coprinus auricomus
状況

写真とメモ

最新の写真

小合溜沿いの草地,2021年5月23日午前,くもり

4月にキノコのたくさん生えていたウッドチップの小道沿いの草地へまた来てみました.前回生えていたオオカバイロヒトヨタケとよく似ているけどちょっと雰囲気の違うキノコがわさわさと群生.カサの中央に目玉模様のある背の高いヒトヨタケですが,前回よりもカサが広がっていて目玉部が窪んでいて目立ちません.カサの色は前回は褐色でしたが,今度のは褐色がかった暗灰色というところでしょうか.いい色です.古くなるとカサが灰色っぽくなると書かれているのもありましたので,前回の撮影時よりも少し古くなって少し乾燥ぎみなために雰囲気が異なっているのではないかと思います.ウッドチップでよく見られるキノコとのことでよく似た近縁種もないようです.(外見では区別できず,胞子で別種とわかるカバイロヒトヨタケというのもあるそうですが,それは残念ながら除外.)

小合溜沿いの草地,2021年5月23日午前,くもり

この種類は,カサの表面に金色の微毛が生えているとのことで,上の写真でカサが部分的に茶色く見ているのはそれなのではないかと思います.茶色っぽくなっていないところは灰色です.カサの条線が前回よりもはっきりしています.

小合溜沿いの草地,2021年5月23日午前,くもり

ヒダは灰色で縁から黒褐色になっていくようです.



小合溜沿いの草地,2021年4月18日午前,晴れ

ウッドチップの敷き詰められた道端に群生していた,ほっそりして背の高いキノコです.カサの直径は5cmほど.カサの中央に目玉模様が特徴的.周囲に向かって放射状のすじが目立ちます.柄は透き通るような白.高さは15cm以上です.

オオカバイロヒトヨタケはヒトヨタケのグループですが,古くなっても融けない種類のようです.同じグループにヒメヒガサヒトヨタケという種類もあって,そちらはずっと小さい種類.オオカバイロヒトヨタケは日本以外にはヨーロッパや北米にも分布する種類です(参考1).イギリスのサイトで見つけた英語名は Goldenhaired 金色の毛の~が付いていますが(参考2),その名の通り,カサの表面に毛があるようです.ルーペで見ると長い毛があるとのこと(参考3).今回は表面の拡大写真なし.

小合溜沿いの草地,2021年4月18日午前,晴れ

この場所はドクダミに覆われていますが,ドクダミの葉のすき間から幼菌が出てきています.

小合溜沿いの草地,2021年4月18日午前,晴れ

こちらは幼菌.色の濃い,どんぐりのようなカサ.カサの中央の色の違うところはこのときにはもう見分けられます.

小合溜沿いの草地,2021年4月18日午前,晴れ

カサの肉は薄く,ヒダの側面は白色でヒダの付き方は直生から上生? 古くなるとヒダ全体が黒くなります.柄は透き通るような半透明な白で,内部は中空.

小合溜沿いの草地,2021年4月18日午前,晴れ

柄は基部で太くなっています.



参考

  1. Parasola auricoma. Wikipedia, The Free Encyclopedia. March 19, 2021, 01:56 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Parasola_auricoma. Accessed June 25, 2021.
  2. Parasola auricoma, Goldenhaired Inkcap mushroom: In "First Nature".Retrieved from https://www.first-nature.com/fungi/parasola-auricoma.php
  3. オオカバイロヒトヨタケ. “ドキッときのこ”. (参照 2021-06-24) http://dokitto.com/database/D-ookabairohitoyotake.html.
  4. オオカバイロヒトヨタケ1. “きのこ屋”. (参照 2021-06-24) http://hirocybe.lolipop.jp/00jap/ohkabairohitoyotake01.htm.
  5. オオカバイロヒトヨタケ. “きのこワールド”. (参照 ) http://yoshiki-yk.sakura.ne.jp/ookabairohitoyotake.htm.
  6. . “”. (参照 ) .