写真とメモ

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

漢字では菌輪、英語ではフェアリー・リング、フェアリー・サークルなどと呼ばれているキノコが輪になって生えているところ。たぶん初めて見ました。ネット上で出てくるフェアリーリングには、芝生の草地に大型のキノコが輪になって並ぶような派手なものですが、見つけたのは林の中でかなり地味。しかも、右側の方で完全な輪にはなってないかな。

フェアリーリングは、妖精の輪の意味ですが、この名前は、妖精が輪になって踊った後などの西洋の言い伝えが元になっているようです。ファンタジー物(小説、ゲームなど)では、異世界への入口になっていたりする設定のものを見たことがあります。

フェアリーリングのでき方の説明について、参考1に紹介されていました。子実体(キノコ)の生える元になる菌糸が地面の下に分布している場所で、菌糸が段々と周囲に拡大していくと、キノコの生える場所が次第に外側に広がっていくと同時に内側から菌糸が死滅していくので輪になる説、キノコのコロニーは楕円形をしていて、それがたくさんつながって輪になる説など。一旦、地面の下で菌糸が増えると何年もその場所に菌輪が維持されることが多いようなので、ここに来ると毎年このリングを見られるのだと思います。

フェアリーリングをつくるキノコが、植物の生育に影響を与える物質を周囲に分泌することがあるらしく、とくにゴルフ場などの芝生で、キノコの輪そのものではなく、輪の形で草がそこだけよく伸びたり、輪の形で枯れたりするのをフェアリーリングと呼ぶこともあるようです。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

輪の一部の拡大。このキノコは、マダラホウライタケという種類のようです。この種類が含まれるホウライタケ属にはフェアリーリングを作る種類が多いとのこと。参考2は同じホウライタケ属のシバフタケのフェアリーリング。シバフタケが生えたところは芝生の生育が良くなるそうです。


参考

  1. 菌輪 (2017年4月12日 19:30 UTC)-『ウィキペディア日本語版』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8C%E8%BC%AA
  2. シバフタケとキツネノチャブクロの「地上絵」 - 『楽天版じぶん更新日記』 https://plaza.rakuten.co.jp/hasep2004/diary/201606290000/
  3. - 『』