基本情報

和名
マダラホウライタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 ホウライタケ科 ホウライタケ属 (Marasmius)
英名
(in Jpn.) Madara-horaitake; A Species of Marasmioid Mushrooms
学名
Marasmius maculosus Har. Takah.
状況

写真とメモ

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

黄褐色でドーム型のカサをもったカワイイ感じのキノコが群生していました。マダラホウライタケは、カサに淡色の部分がまだらに分布しているのが名前の由来のようです。

種類を調べていて、はじめは、ホウライタケ科 モリノカレバタケという種類がそっくりに見えたのですが、カサや柄の感じは似ているものの、モリノカレバタケのヒダは密、この種類はヒダがかなり疎なので違うようです。更に探すと、ホウライタケ属にこの種類とヒダが似ている種類をいくつか(例えばシバフタケなど)みつけたので、ホウライタケ属に絞って調べていると、2002年に記載された新しい種類でマダラホウライタケという種類が最有力候補になりました(参考3)。ただ、ホウライタケ属は世界で500種類も見つかっているグループで、外見だけでは区別が難しく顕微鏡観察が必要な種類も多いとのことで、自信を持ってこの種類で確定とはいえないかもしれません。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

林の中で結構大きな群落をつくっていました。生えている範囲をよく見渡してみるとリング状になっていて、これがフェアリーリングというやつかとちょっと感動したところです。その写真は菌輪のページに。ちなみにホウライタケ属にはフェアリーリングを作る種類が結構多いとのこと。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

ヒダは白くて、付き方は上生っぽく、かなり疎なのが特徴的。柄は上部は白くて下部はカサと同じ色。

園内の林、2018年9月23日朝、くもり

柄の下部は色が濃く、下端付近には白い菌糸がたくさんついています。すごく小さな幼菌がついていたのがかわいい。


参考

  1. マダラホウライタケ - 『きのこ図鑑(きのこワールド)』 http://yoshiki-yk.sakura.ne.jp/madarahouraitake1.htm
  2. マダラホウライタケ - 『八重山諸島のきのこ』 http://www7a.biglobe.ne.jp/~har-takah/page049.html
  3. Takahashi H: Four new species of Crinipellis and Marasmius in eastern Honshu, Japan. Mycoscience 43(4), 2002, p. 343-350. https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1340354002706505
  4. - 『』