基本情報

和名
オナジマイマイ
分類
軟体動物門 腹足綱 有肺類 ナンバンマイマイ科 オナジマイマイ属 (Bradybaena)
英名
Asian Trampsnail
学名
Bradybaena similaris (A. Férussac, 1822)
状況
IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種侵略的外来種(バングラデシュ) (参考1)

写真とメモ

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

湿度の高いくもりの夜,街灯に来ていたカタツムリ.殻の直径は1.2cm.殻には黒帯はなく不規則な黒い斑紋.ミスジマイマイの子供かなと思いましたが,体(軟体部)にも黒帯はなく,淡褐色です.ミスジマイマイなら体の中央に黒帯があります.横から見ると,中央部の盛り上がりがあまりないところなどから,オナジマイマイと推定しました.オナジマイマイは1.5cmぐらいまで大きくなる種類とのこと.

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり

園内の街灯,2024年6月16日夜,くもり


小合溜沿いの草地,2024年6月9日朝,くもり

朝の草地のセイタカアワダチソウ?の葉に茶色いカタツムリをみつけました.右巻きの殻には円周状の黒帯はなく,不規則な暗色の斑紋があります.殻の直径は1.2cmで,以前見つけたウスカワマイマイを思いだしましたが,ウスカワマイマイと違うところは,こちらのほうが巻数がかなり多いことと,下の写真で横から見るとわかるのですが,ウスカワマイマイのように殻の中央部が盛り上がらず,平面的なこと.円周部の縁はちょっと角ばっています.外来種のオナジマイマイが候補となりました.オナジマイマイは原産地は東南アジアとのことですが(参考3),現在はアジアからオセアニア,太平洋の島嶼部にかけて,北中南米に広く分布しています.日本にはオナジマイマイはもともと分布しておらず,近縁のコハクオナジマイマイが西日本に分布.

小合溜沿いの草地,2024年6月9日朝,くもり

小合溜沿いの草地,2024年6月9日朝,くもり

小合溜沿いの草地,2024年6月9日朝,くもり



参考

  1. Global Invasive Species Database (2024) Species profile: Bradybaena similaris. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Bradybaena+similaris on 05-07-2024.
  2. Bradybaena similaris (A.Férussac, 1822) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/2297154 on 2024-07-05.
  3. オナジマイマイ. “北海道ブルーリスト”. http://bluelist.pref.hokkaido.lg.jp/db/detail_print.php?k=07&cd=34, (参照 2024-07-05).
  4. . “”. , (参照 ).