写真とメモ

ごんぱち池、2020年7月19日午前、晴れ

ごんぱち池の開放時間にアサザを見に行きました。写真は撮りませんでしたががきれいなアサザの花とたくさんのチョウトンボを見られて満足。ちょっと外れたところの地面に、白い卵の殻がまとまって落ちているのを見つけました。写真の左下、近くの地面には直径10cmほどの穴があります。どうやらカメ類の卵の殻と、卵のあった穴のようです。

ごんぱち池、2020年7月19日午前、晴れ

卵の殻は、長楕円形で長径4cmほど。どの種類のカメの卵なのか興味がありますが、卵の殻から種類を判断するのは難しいようです。スッポンの卵はまん丸なので、スッポン以外の小合溜に住むカメの何種類かが可能性があります(参考1,2)。きっと一番多いアカミミガメの可能性が高そうです。

もうひとつ興味があるのは、この殻は正常に孵化した卵なのか、他の動物に食べられたのか(参考3)、または人間によって駆除されたものなのか。卵の殻の内側には何もなくきれいで、卵の殻の内側が白く見えますので、卵が割れたのは卵の内部がどろどろの液体ではなくなってから、発生が進んでからなのでしょう。正常に孵化したものだとすると、穴の近くに殻が一箇所に集まっているように見えるのが気になります。穴の中で孵化したカメは体に殻をつけて穴から出て、外に出てからみな同じような場所で殻を脱いだ? というのはあまりなさそうに思います。カメが土の中から出てくる前に殻は穴の中で脱げてしまうのではと思うからです。ということは、孵化間近の時期に誰かが穴を掘り起こして、卵を地面に置いて割った? 参考4によると、ネコがカメの卵を食べるようです。孵化間近の卵をネコが掘り起こして全部食べた説が有力なのではと思っていますが、果たして事実はどうでしょうか。

水産試験場跡地、2020年7月19日午前、晴れ

こちらは同じ日に見つけた、復元池周辺の草地にあった卵の殻。こちらも穴の近くに細長い形の卵の殻が集まっています。似たような見え方です。

水産試験場跡地、2020年7月19日午前、晴れ

殻を触るとニワトリの卵のように硬いものではなく、弾力性があって、手で曲げることもできます。ただし、手でちぎるにはかなり力が必要です。



参考

  1. カメの赤ちゃんの ひ・み・つ!(2016-07-15) - 『姫路市立水族館のブログ 飼育係の日々』 https://hcityaqua.exblog.jp/22996318/
  2. 卵から生まれた7匹の赤ちゃんスッポン(通算8匹目~14匹目) - 『スッポンの飼育と研究』 https://nomadicphd.net/supponhatching.html
  3. 野田英樹:河北潟におけるアカミミガメ野外繁殖 - 『Kahokugata Lake Science 7, 2004(NPO法人河北潟湖沼研究所)』 http://kahokugata.sakura.ne.jp/pdf/sougouken/s7-3.pdf
  4. 木脇みのり:お堀のカメの卵、食べたの誰? 浮上した「容疑者」とは(2019年2月6日) - 『朝日新聞DIGITAL』 https://www.asahi.com/articles/ASM1Y6J77M1YPTIB00W.html
  5. - 『』