基本情報

和名
オオチリメンタケ
分類
菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 タマチョレイタケ目 タマチョレイタケ科 シロアミタケ(Trametes) 属
英名
Lumpy Bracket
学名
Trametes gibbosa
状況

写真とメモ

最新の写真

園内の林、2020年1月13日お昼、晴れ

チリメンタケとオオチリメンタケとの違いはカサの表面に毛が生えているかどうかとのこと。チリメンタケは無毛で、オオチリメンタケは細毛がびっしり生えているそうです。先日見つけたキノコのカサの表面の拡大を撮ってきたら、なんと毛がびっしり。先日はチリメンタケとしましたが、オオチリメンタケに変更です。それ以外の区別点では、オオチリメンタケはカサの縁が厚みがあり、チリメンタケは鋭端になっていること、オオチリメンタケは環紋がはっきり見えるのに対して、チリメンタケは不明瞭など、いずれもオオチリメンタケの特徴のほうがぴったりします。オオチリメンタケは主にブナ帯に分布とあったので違うだろと外していたのが間違いのもとだったようです。下の文章も修正しました。



園内の林、2019年12月15日午前、晴れ

林内の倒木に生えていた、大きな硬質菌です。カサには淡い色合いの環紋がありますが、全体が白くてきれいなキノコ。オオチリメンタケというシロアミタケ属の種類のようです。シロアミタケ属には他に、カワラタケアラゲカワラタケカイガラタケなど、カサが薄いタイプの硬質菌が含まれていますが、このキノコはちょっとそれらとは印象が違っていて、大きさ 10cm以上、厚めのどっしりとしたカサを持っていて、むしろオオミノコフキタケに近い印象。近縁種には、南方系の種類で、よく似たチリメンタケという種類があります。オオチリメンタケはカサの表面に毛が目立ち、チリメンタケよりも環紋がはっきり出るそうです。

園内の林、2019年12月15日午前、晴れ

カサの裏面の子実層托の様子。管孔は多角形で、放射状に長く伸びています。資料によると、オオチリメンタケの管孔は、他にも迷路状につながることもあるようです(参考4)。同じ属のクジラタケは表面は似ていますが、裏面の管腔は丸く小さい種類。

園内の林、2019年12月15日午前、晴れ

管孔の拡大。



参考

  1. オオチリメンタケ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/kinoko/ootirimentake.htm
  2. オオチリメンタケ - 『きのこ図鑑』 http://yoshiki-yk.sakura.ne.jp/oochirimentake.htm
  3. Trametes gibbosa (10 March 2018, 02:31 UTC) - 『Wikipedia』 https://en.wikipedia.org/wiki/Trametes_gibbosa
  4. - 『』