エノキタケ Velvet Shank
基本情報
- 和名
- エノキタケ
- 分類
- 菌界 担子菌門 (キノコ類) ハラタケ綱 ハラタケ目 タマバリタケ科 エノキタケ(Flammulina) 属
- 英名
- Velvet Shank, Enokitake
- 学名
- Flammulina velutipes
- 状況
- IUCN レッドリスト 2019-3:[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend stable(個体数動向 安定) (参考1)
写真とメモ
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フレッシュなエノキタケが林の道端の倒木に生えていました。カサは栗色、ヒダや柄は明るい褐色で。見た目が非常に美味しそうに見えます。1箇所に集まって生えていましたが、周囲を見渡してもこれ1株のみ。この倒木から次々生えてくるのでしょうか。この倒木の樹皮の感じはクヌギかな。
上面の拡大。カサの中央が栗色で周囲が明るい褐色。表面は、粘性というほどではないですが、触ると湿ってぺたっとしています。
1本抜いてみたところ。柄の上部は明るく、下は色が濃くなります。
林床にあった材に生えていた褐色のキノコです。エノキタケはカサに粘性があるキノコですが、ちょっと古くなって乾燥しているようで、粘性はあまりなさそうです。
エノキタケはニガクリタケと間違えて中毒しやすいということで、その区別点。ニガクリタケの色はカサ、ヒダ、柄などがオリーブ色がかっていること、ヒダはニガクリタケのほうが密で、柄の色はニガクリタケでは全体が明るい色ですが、エノキタケは下に行くと黒っぽくなることなどがあるようです。自分にはその区別を確実にする自信は今ないです。かじってみるとニガクリタケは苦いのでわかるとのこと。
ヒダも褐色になっており、ヒダと柄のつき方は直生。
柄は上部は白いですが、下にいくにしたがって褐色。柄の断面は白くて、内部は中空です。
水元公園の周辺の住宅地にある小さな公園にて。切り株から冬のキノコ、エノキタケが生えていました。たくさん集まっていましたが、中央部は古くなっていて、両側が比較的新しいようです。
ヒダはカサの表面よりも白っぽくて、ヒダの密度は中ぐらいでしょうか。柄への着き方は上生でした。柄も褐色で縦方向に繊維が盛り上がって走っているような外見です。下の方が色が濃いでしょうか。
食用のエノキタケは真っ白でカサも小さく、野生のエノキタケとは印象が全く別物ですが、野生のエノキも美味しいそうですね。なぜ養殖と野生で外見が異なるのかについて、Wikipediaには光に当てないで育てると(モヤシのように)白くなるとあり、自分もそうだと思っていましたが、もしかしたらこの知識はかなり古いものかもしれません。別のサイトには、昔はたしかにそういう時代もあったが、現在の養殖のエノキタケは色がつかない品種を使っていて、光を当てて育てていること、カサの小ささについてはもともと光に当てないと小さくなるということはなく(キノコは光合成をしないのでキノコの栄養状態と光は関係ない)、養殖に使う容器をキノコの柄の部分で密閉するために内部の二酸化炭素濃度が上昇し、カサの成長が抑制されるのと、キノコが酸素を求めて太くならずに長く伸びることが原因とありました(参考4)。
茶色くなった老菌。
カサの丸い幼菌です。
参考
- Dahlberg, A. 2019. Flammulina velutipes. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T122090512A122090923. Downloaded on 07 January 2020 from https://www.iucnredlist.org/species/122090512/122090923.
- エノキタケ (2019年11月7日 11:21 UTC)-『ウィキペディア日本語版』https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8E%E3%82%AD%E3%82%BF%E3%82%B1
- エノキタケ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/kinoko/enokitake.htm
- 本物のエノキ見たことある?これが野生の『エノキタケ』だ!スーパーで売っているのとは似ても似つかない堂々たるフォルム!旨い~! - 『BE-PAL』 https://www.bepal.net/play/hunting/53382
- - 『』
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