基本情報

和名
クロマツ
分類
裸子植物類 マツ綱 マツ目 マツ科 マツ (Pinus) 属
英名
Japanese Black Pine
学名
Pinus thunbergii
状況
IUCN レッドリスト 2019-3[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)

写真とメモ

最新の写真・クロマツ開花

サービスセンター前、2014年4月20日朝、くもり

「つぼみ」の写真を撮ってから1週間後見に行ったら花がしていました。たくさんついているこれは雄花。枝を揺らしてみたら大量の花粉が舞い上がります。ちなみにマツの花粉の花粉症というのもあるようですね。海岸の防砂林のアカマツ林の近くなどは大量に飛びそうです。

サービスセンター前、2014年4月20日朝、くもり

新芽のてっぺんに出ているのがピンク色のが雌花。これが後で大きくなって松ぼっくりになると。

サービスセンター前、2014年4月20日朝、くもり

こちらは雌花が2つ並んだところ。


つぼみ

サービスセンター前、2014年4月13日朝、晴れ

サービスセンター前のいつものクロマツ。春になって、新芽がどんどん長く伸びてきています。クロマツの葉の長さ(13cmぐらい)と比べると新芽も10cm近くになっているのがわかります。上の写真の芽はつるっとしていますが、芽によっては下の写真のようにつぼみが大きくなってきています。

サービスセンター前、2014年4月13日朝、晴れ

ポコポコたくさんついているのは雄花のつぼみです。雄花は新芽のまわりにこのようにたくさんつきます。雌花は新芽のてっぺんなどに小さいのがちょこんと付きますが、このときは見つけられませんでした。

サービスセンター前、2014年4月13日朝、晴れ

雄花が付く場所は新芽の中間部から根元の近くが多いように感じます。


冬芽

サービスセンター前、2014年2月23日朝、くもり

クロマツのところに冬芽を見に来てみました。色が白く見えるのがクロマツの冬芽だそうですが確かに白っぽいです。

サービスセンター前、2014年2月23日朝、くもり

冬芽を拡大すると、白いのは冬芽の表面を覆う皮のような部分なのですが、芯の色は赤茶色っぽく、そこに生える毛のような部分が白っぽいのがわかります。

サービスセンター前、2014年2月23日朝、くもり

クロマツの葉。葉の長さを測ると12、13cmぐらいでした。アカマツの葉はもっと短いようです。そしてクロマツの葉は皮膚をつつくと痛いけど、アカマツの葉はクロマツよりも柔らかいので痛くないということなのですが、確かにつつくと痛いです。…が、これは比べてみないとわかりませんね。

サービスセンター前、2014年2月23日朝、くもり

クロマツの樹皮。若い木ですが、樹皮が重層して厚く剥がれています。アカマツはもっと樹皮が薄くて赤みがかっているとのこと。


大雪の翌日 -雪吊り・こも巻き

サービスセンター前、2014年2月9日朝、くもり

記録的な大雪の翌日の朝、サービスセンター前に植えてあるクロマツです。雪景色、雪に覆われたマツの写真は水元公園ではあまりないかも、と思い撮ってみました。幹には「こも巻き」。

このあたりの木には「クロマツ」というプレートがかかっていたのですが、自分はクロマツとアカマツの違いは何?というレベル。調べてみると、樹皮の色が黒っぽいか、赤茶色っぽいかの違い以外にも、葉の様子や新芽の色、好む環境や木の伸び方なども違うそうです。葉の様子は、まっすぐで強くて刺すといたのがクロマツで、細めでやわらかくてあまり痛くないのがアカマツとか… これは微妙で難しそうです。新芽の色の違いというのは、新芽が白っぽいのがクロマツで、赤っぽいのがアカマツとのこと(参考2)、わかりやすそうなので、今度、拡大写真を撮ってみます。

サービスセンター前、2014年2月9日朝、くもり

「こも巻き」がしてあります。マツカレハなど、幼虫で越冬する種類がこの藁を巻いたところで冬越しをするので、春にまた葉を食い荒らす前にこもを外して燃やしてしまおうというメンテナンスです。ただ、どうも最近は「こも巻き不要説」が出てきているようです(参考3)。曰く、マツカレハがあまり取れない割に、マツカレハの天敵である別の虫(サシガメなど)がたくさん捕れてしまうため、逆効果となるとのこと。水元公園でも、そのうちやらなくなるかもしれません。

サービスセンター前、2014年2月9日朝、くもり

こちらは、上の写真のすぐ近くの雪吊りを施してあるクロマツ。雪吊りは雪の重みで枝が折れたりしないようにするためのものとのことですが(参考4)、例年ならば、雪吊りをした松の冬支度を楽しむ、という外観重視の面があるのでしょうが、今年に関しては大雪対策として、少しは効果があったのでしょう。いずれにしても、雪吊りを施した松は、雪とよくあってきれいです。

サービスセンター前、2014年2月9日朝、くもり

雪吊りの拡大。クロマツの枝に竹の棒が副えられており、これが上から吊られているので、枝を支えることができます。この構造をよく見るまで、雪吊りは枝に雪が積もらないようにするおまじないか飾りだと思っていました。お恥ずかしい。


参考

  1. Farjon, A. 2013. Pinus thunbergii . The IUCN Red List of Threatened Species 2013: e.T42423A2979140. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2013-1.RLTS.T42423A2979140.en. Downloaded on 24 January 2020.
  2. マツ (松) - 『花と観葉植物(葉っぱの岬)』 http://happamisaki.jp-o.net/flower/m/matu.htm
  3. こも巻き - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%93%E3%82%82%E5%B7%BB%E3%81%8D
  4. 雪吊 - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%AA%E5%90%8A
  5. - 『』