基本情報

和名
ユリカモメ
分類
鳥綱 チドリ目 カモメ科 カモメ属
英名
Black-headed Gull, Common Black-headed Gull
学名
Larus ridibundus, syn. Chroicocephalus ridibundus
状況
IUCN レッドリスト 2017-3: [LC] Least Concern ver 3.1 (絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向不明) (参考1)

写真とメモ

2017-2018シーズンの標識付き

小合溜(水元大橋)、2018年2月12日お昼、晴れ

今シーズンの標識付き個体の追加分です。青バックに白い字で R|L です。

小合溜(水元大橋)、2018年1月28日午後、くもり

こちらはR|Dです。



小合溜(水元大橋)、2018年1月7日お昼、晴れ

青バックに白字で T|V ですね。

小合溜(水元大橋)、2018年1月7日お昼、晴れ

上の写真と同じ場所。同じく青バックに白い字で J|U です。

小合溜(花菖蒲園)、2018年1月3日お昼、晴れ

青バックに白い地で S|X です。今年はユリカモメの数は例年とあまり変わらないように感じますが、より人の近くに、陸上に止まっているのが多いように感じます。エサをやる人が増えたのでしょうか。

小合溜(涼亭)、2017年12月28日お昼、晴れ

今シーズンも標識付きのユリカモメを見つけました。青バックに白い地で N|N です。おや? N|N は昨シーズンに自分が見つけたのと同じ標識。このユリカモメは2年連続で水元公園に来てくれたことが判明しました。なんか、標識の意味を1人で再確認した感じです。



2016-2017シーズンの標識付き

小合溜(みさと公園)、2016年12月21日午前、晴れ

今年も標識付きのユリカモメがいました。N|N ですね。



2014-2015シーズンの標識付き

小合溜(みさと公園)、2014年12月23日午後、晴れ

今年も発見。K|A です。



夏羽のユリカモメ

水元大橋、2014年4月13日朝、晴れ

夏羽のユリカモメです。鳥を見はじめたのがつい1,2年前なのですが、図鑑でしか見たことのなかった頭の完全に黒くなったユリカモメをはじめてみました。去年、頭に多少黒い羽の混ざり始めたのをみたことはありましたが、これは見事で印象的です。この時期は水元公園で観察できるユリカモメの個体数もおそらくかなり少なくなっている時期なので、北へ帰る直前、あるいは南から北に帰って行く途中の個体なのかもしれません。

水元大橋、2014年4月13日朝、晴れ

朝、小合溜に浮いていたフナの死がいをついばんでいました。しばらくつつきまわっていましたが、そのうち飛んでいってしまったようです。食べるのをあきらめたのでしょうか。

水元大橋、2014年4月13日朝、晴れ


飛ぶユリカモメ

水元大橋、2013年12月31日午後、晴れ

翼を広げているユリカモメを撮ってみました。カモメ類やカモ類などでは、翼をひろげていると種類を区別する重要な情報が得られる場合があるようなので、ちょっと自分のカメラでも撮影できるのか試してみようかなと。なぜ、ユリカモメかというと、飛んでいる姿を水元公園でもっとも撮りやすい鳥だからです。翼を激しく動かさないでゆっくり滑空するし、ヒトを近づかせてくれるし、1羽止まっているとどんどん集まってくるし、何よりたくさんいます。この日は、シャッター速度を一定にして撮ってみました。ちょっとぼやっとした感じの写真にはなるようですが、なんとか特徴は記録に残せるレベルではありそうです。

水元大橋、2013年12月31日午後、晴れ

自分の撮影の練習以外で、ユリカモメの翼を撮ることそのものにはどういう意味があるかといいますと、ユリカモメにの近縁種には、超のつく珍種(迷行鳥?)であるボナパルトカモメというのがいて、それは翼の下面がユリカモメと違って白いのだそうです(ので、まったく役に立たないわけではないです)。



水元大橋、2013年11月11日お昼、晴れ

今年も小合溜にユリカモメがたくさん来ました。水元大橋から、遠くの水面に浮いているキンクロハジロホシハジロのシャッターチャンスを待っていたら、すぐ近くの欄干に次々とユリカモメが止まり始めました。これはきっとエサが貰えそうと寄ってきたのだと思います。写真だけ撮らせてもらいました。


標識付きのユリカモメ

水元公園では冬期にユリカモメがたくさん見られますが、足に標識を付けたユリカモメをまれにみつけることができます。これまでに撮影できた個体の写真です。番号は発見順。

その4

水元大橋、2014年3月21日朝、晴れ

水元公園で4個体目のカラー足輪付きのユリカモメを見つけました。左足の青い標識に、今度のはB/Tと書いてあるように読めます。文字の色は金色か白かよくわかりません。


その3

水元大橋、2013年12月31日午後、晴れ

翼をひろげているユリカモメの撮影中、標識付きの個体をまたみつけました(他の個体の写真はこのページの下に)。V/3と読めます。青地に白文字なので、行徳の標識かもしれませんね。今度も連絡してみようと思います。連絡すると、ありがたいことに、その個体の観察歴を教えていただけるので非常にうれしいのですが、調査者の方の手間を考えまして、今度はある程度の期間まとまったらにしようと思っています。


その2

水元大橋、2013年12月8日朝、くもり

カラー標識付きのユリカモメに今シーズンも会いました。青いバンドに金文字(?)で L|3 の文字が読めます。以前ここで見つけたのと違って、反対の足に金属製らしい小さな標識はありませんでした。いつかどこかでまた人に見つかるといいですね。

標識について、その後

今回も、調査者の方にメールでお知らせしましたところ、詳細なお返事をいただきありがとうございました。今度のユリカモメに標識が付けられたのは2011年12月、場所は隅田川とのことでした。ほぼ2年前です!その後、2012年4月(同じシーズンの春)、2012年11月、12月(翌シーズンの冬)と隅田川で記録されているそうです。今回の観察は標識を付けられた翌々シーズン(3年目)にあたります。こんなに安定して毎年同じような場所で冬を過ごすものなんですね。それとも、このユリカモメはとくに東京が好きなのかも。

渡り鳥に標識を付ける研究調査は、こういう継続的な記録がどんどんとれると結果が出やすいのだと想像しますが、夏を過ごす繁殖地の記録もあるともっといろいろわかりそうですね。シベリア?


標識付きのユリカモメ ①

小合溜(水元大橋より)、2013年3月31日午後、くもり

3頭並んだうち、奥の1頭の頭部が、黒い羽がかなり混ざってきています。夏羽への換羽中。ユリカモメの英名 "Black-headed Gull" の由来。

よく見ると、手前の1頭の足には標識が付けられています。右足に金属製らしい足輪、左足に青地に白文字が見えるタグ。天気がくもりで、これだけ遠くだと金属製の方はまったく読めませんが、左足の青いタグの方は文字も読めます。参考5 によると、ユリカモメに青いタグが付いてる時の調査者の方の名前や連絡先がわかりました。カラーマークの装着場所は隅田川とのことです。一見、タグの文字が隠れて読めないように見えますが、うまく作られているんですね。書いてある文字は上下に2文字だけで、どの向きから見てもわかるように同じ文字が3箇所に書かれているらしいです。ということは、この写真の文字は、「C/T」か「C/1」ということですよね。標識のつけられた鳥を見つけたのは初めてです。

このタグをつけたユリカモメは、今年の冬に隅田川でタグが付けられて、ご近所の水元公園に移動して来たのでしょうか?それとも、昨年か一昨年に隅田川に来ていてタグを付けられ、夏に北の国に行って、この冬また東京に帰って来たのでしょうか? 想像するとワクワクします。

標識について、その後

調査者の方にメールで報告したところ、調査の関係者の方々から詳細なお返事をいただき、情報を掲載するお許しもいただきました。どうもありがとうございます。青いタグ(C/T)が付いたユリカモメは、今年の3月1日、行徳野鳥観察舎(千葉県市川市)で付けられたそうです。血液検査でオスと判明していること、3月19日には同じく行徳野鳥観察舎で再び確認されているとのこと。行徳野鳥観察舎といえば、宮内庁の新浜鴨場があって皇太子殿下が雅子様にプロポーズしたところ!ですよね。行徳野鳥観察舎と水元公園は江戸川の上流下流の関係で、直線距離で10 km ちょっとぐらい南北に離れているのですが、水元公園で調査対象のタグ付きのユリカモメが報告されたことがこれまではなかったそうで、これが初記録と教えて頂きました。水元公園にユリカモメはたくさんいるんですけどね。

この鳥は、3月19日から31日までの間に、江戸川に沿って飛んできたのでしょうか。水元公園は、これから北の国まで飛んでいく英気を養える場所なのか!?




小合溜、みさと公園より、2013年1月3日夕方、晴れ

水際の手すりにたくさん止まっているユリカモメ。いつも水元公園側から見ると、ユリカモメはみさと公園側に多いように感じます。人がそばに寄ってもあまり逃げません。

小合溜、水元大橋より、2012年11月4日午前、晴れ

先週の日曜日にはまったく見られなかったと思いますが、この日はカモメっぽい白い鳥が小合溜にたくさん群れていました。ユリカモメは東京都の鳥だそうですが(参考1)、冬になると現れる鳥です。英名は "Black-headed" (頭が黒い)ですが、頭が黒いのは夏羽のときだけで、ここでみられる冬羽では、頭部は白く、目の後ろに黒い点がある程度。くちばしと足が赤いのが特徴で、これを目印にすると、鳥は素人の自分でも見分けられます。東京都品川区の鳥、埼玉県春日部市の鳥でもあるそうです(参考1)。

小合溜、2012年11月4日午前、晴れ
小合溜、2012年11月4日午前、晴れ

ユリカモメの中に、くちばしが赤ではなく黄色い鳥(下の写真)が混ざっていました。どうやらユリカモメの今年生まれた幼鳥のようです(参考2,3)。目の後ろに黒い斑点が見えていて、成鳥と雰囲気は似ていますが、翼や尾羽がまだら模様になっています。


参考

  1. Larus ridibundus (Black-headed Gull, Common Black-headed Gull) - 『The IUCN Red List of Threatened Species』 http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22694420A86698072.en
  2. ユリカモメ (2016年9月27日 19:35 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A6%E3%83%AA%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1
  3. 『ユリカモメの成鳥と幼鳥』 http://www.kics.gr.jp/kita/kamome/youchou.htm
  4. ユリカモメ(幼鳥) - 『よっちのバードフォト』 http://blog.goo.ne.jp/yocchi-bird/e/255607c9c49c19845ce6a252bbc24658
  5. ユリカモメ Larus ridibundus - 『カラーマーキングの部屋 日本鳥類標識協会のホームページ』 http://birdbanding-assn.jp/J05_color_ring/yuri.htm
  6. - 『』