基本情報

和名
ツツドリ
分類
鳥綱 カッコウ目 カッコウ科 カッコウ属 (Cuculus)
英名
Oriental Cuckoo
学名
Cuculus optatus
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年見直し版 東京都区部における区分: [・] 非分布,東京都本土部全体における区分:[NT] 準絶滅危惧 (参考1)
千葉県レッドリスト−動物編(2019年改訂版)[C] 要保護生物 (参考2)
IUCN レッドリスト 2023-1[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考3)

写真とメモ

最新の写真

圃場,2017年9月24日朝,くもり

小合溜沿いの圃場の辺りで,オナガの群れがギャーギャー騒いでいました.見ていると,他の鳥を追い立てているようで,追われている鳥を確認したところ,どうやらツツドリのようでした.オオタカがたくさんのカラスに追い立てられているのとちょっと似た雰囲気でした.ツツドリはちょっと飛んでは大木に止まり,また飛んでは離れた別の木に止まり,などしていましたが,その度にオナガが追いかけるように飛んでは大合唱でした.


追記)ツツドリの分類の変更があったようです.かつて1種だった ツツドリ Cuculus saturatus は,現在は2種類に分けられたようです.1つはシベリアから中国,日本などに分布するツツドリ Cuculus optatus (英語名 oriental cuckoo)と,もう1つは中国から東南アジアに分布するヒマラヤツツドリ Cuculus saturatus (英語名 Himarayan cukoo)です.これに伴い,日本のツツドリの学名は Cuculus optatus となったようです.


園内の林,2017年9月3日朝,晴れ

水元公園,秋の渡り鳥の季節.ネット上では数日前からツツドリが見られるとのこと,桜の木で毛虫を食べているとのことで,おそらく桜の毛虫とはこの時期サクラの木を坊主にするモンクロシャチホコの幼虫でしょうね.サクラの木立の奥の方ですがじっくり観察でき,写真もなんとか撮ることができました.

ツツドリは春のシーズンには鳴く事があるので,カッコウと区別しやすいのだそうですが,秋は鳴かないので姿で区別しないといけません.カッコウとの違いは,腹の黒線の太さと本数とのこと(参考4).黒線が細くて本数が多い(13本以上)のがカッコウで,黒線がより太くて本数が少ない(11本ぐらい)のがツツドリだそうです.フィールドガイド日本の野鳥でもこれが区別点とされています.これが安定している形質なら,この個体はツツドリっぽいということでしょうか.ちなみにホトトギスはもっと小型とのこと.

園内の林,2017年9月3日朝,晴れ

翼をひろげているところ.桜の林の前には,ツツドリ狙いのカメラマンが20人ほどいましたが,鳥はリラックスしているように見えました.

園内の林,2017年9月3日朝,晴れ

羽をふくらませているところ.園内には1個体だけでなく赤色型のメスなどもいるらしいです.ここではない桜の林でもう1頭見たのですがそちらは短い時間で飛んでいってしまい,じっくり見られていません.



参考

  1. レッドデータブック. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. 絶滅危惧種の保護に向けて. “千葉県 環境生活部 自然保護課 生物多様性センター” http://www.bdcchiba.jp/endangered/endang_index.html.
  3. BirdLife International. 2021. Cuculus optatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2021: e.T22734721A206409798. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2021-3.RLTS.T22734721A206409798.en. Accessed on 09 January 2023.
  4. 似た野鳥の見分け方のポイント. “ビギナーのための楽しいバードウォッチングガイド”. http://saitama-nature.image.coocan.jp/miwakekata.htm, (参照 2023-01-09).
  5. . “”. , (参照 ).