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水産試験場跡地,2024年7月28日朝,晴れ

保全池のミソハギに止まっていたナカグロクチバが目の前でシオカラトンボに捕まえられ,付近のフェンスで頭から食べられ始めました.

ナカグロクチバの幼虫はいろいろな植物を食べるようですが,ミソハギ科も食草のようです.保全池のミソハギ群落に卵を産みにきたところか,またはここで幼虫が育って成虫になったのかどちらか(またはその両方?)でしょうか.ナカグロクチバは年2化で,これが第1化の時期のようです.



基本情報

和名
ナカグロクチバ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ科 (Erebidae) トモエガ亜科 Grammodes
英名
(in Jpn.) Nakaguro-kuchiba; A related species of Underwing Moth
学名
Grammodes geometrica (Fabricius, 1775)
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地、2013年10月13日朝、晴れ

ヤガ科(トモエガ科)のナカグロクチバの幼虫を、シロバナサクラタデの写真を撮っていたら発見。枝にそって体をピンと伸ばして隠れていました。上が頭側で、足が3対見えます。下の方には腹足が。色は結構きれいです。体の背面は地色が黒っぽく模様は赤、側面は明るい色調のしま模様です。

参考2によると、ナカグロクチバの幼虫はいろいろな草を食べますが、タデ類も食べるようです。成虫は9~10月に今年2回めの発生をするようなので、これから秋のうちに成虫になるのかなと思います。



園内の草地、2013年9月22日午前、晴れ

翅の鱗粉が、中央部を残して周囲だけとれているのかと思ったら、はじめからこういう模様の種類でした(参考2)。そのサイトの写真によると、幼虫の模様の色合いがきれいです。

日本の他、東南アジアやオーストラリアには分布しているようですが、分布の西端は資料によってインドまでだったり、地中海東岸までだったり。

ヤガ科の分類上の位置づけが変更されつつあり,参考3によると、従来のヤガ科、ヒトリガ科、ドクガ科などを合わせて、トモエガ科とする分類が提唱されているようです。



参考

  1. Grammodes geometrica (Fabricius, 1775) in GBIF Secretariat (2023). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1787009 on 2024-08-12.
  2. ナカグロクチバ. “みんなで作る日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Catocalinae/Grammodes_geometrica.html, (参照 2024-08-12).
  3. Grammodes geometrica. Wikipedia, The Free Encyclopedia. December 26, 2022, 23:26 UTC. Available at: https://en.wikipedia.org/wiki/Grammodes_geometrica. Accessed August 12, 2024.
  4. . “”. , (参照 ).