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小合溜沿いの草地,2024年8月11日朝,晴れ

交尾中のブタクサハムシ.クズで覆われた草地に,葉を広げたオオブタクサがひときわ高く伸びています.その葉にはブタクサハムシのつくった小さな穴がたくさん空いていたので,成虫を探してみたのですが,このペア以外はあまりいませんでした.



基本情報

和名
ブタクサハムシ
分類
節足動物門 昆虫綱 コウチュウ目 ハムシ科 Ophraella
英名
Ragweed Leaf Beetle
学名
Ophraella communa LeSage, 1986
状況

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2022年10月9日午前,くもり

夏から秋に草地の日当たりのよい場所を占めるオオブタクサの群落で.葉上に小さな甲虫がたくさんついていました.ブタクサハムシを以前撮影したのは数年前ですがそのときよりも葉上の個体数が多い印象でしたので,ちょっと撮影してみました.胸部や鞘翅に黒くて太い模様がはっきり見えます.この黒帯の太さや走り方には個体差があるようで,数年前に撮った個体では黒い帯が細くぼやっとして痕跡的です.一方,参考3には,以前は黒帯が発達していたが,最近は黒帯がはっきりしない傾向があると書かれていました.個体群によって違うのかもしれません.

小合溜沿いの草地,2022年10月9日午前,くもり

今年のオオブタクサの葉も小さな穴だらけでした.小さいのでどこにいるかわかりませんが.

小合溜沿いの草地,2022年10月9日午前,くもり

こちらの写真も背中の黒帯の太くてはっきりした個体.木目調の模様?

小合溜沿いの草地,2022年10月9日午前,くもり

こちらの個体は模様がちょっと薄めで黒帯の本数も少ないでしょうか.



小合溜沿いの草地,2014年8月3日朝,晴れ

オオブタクサの葉の上に見つけた小さなハムシです.ブタクサ,オオブタクサを好んで食べるブタクサハムシという種類のようです.昨年オオブタクサの葉が穴だらけにされているのを見つけましたが,その犯人はこの虫なのかもしれません.オオブタクサ,ブタクサは北米原産の外来種ですが,ブタクサハムシも同じく北米原産で,それらの植物とともに日本に広がりつつあるようです.ブタクサハムシが東京など日本の一部地域で最初に見つかったのがもう20年前とのこと.

小合溜沿いの草地,2014年8月3日朝,晴れ

侵略的外来種で花粉症アレルギーの元にもなっているブタクサオオブタクサを食べてくれる点では益虫ですが,同時に他のキク科,たとえばヒマワリなどの有用植物も好きなようで,害虫でもあります.



参考

  1. Ophraella communa LeSage, 1986 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1049323 on 2022-11-27.
  2. ブタクサハムシ. “農業害虫や病害の防除・農薬情報”(全国農村教育協会). https://www.boujo.net/release/%E3%83%96%E3%82%BF%E3%82%AF%E3%82%B5%E3%83%8F%E3%83%A0%E3%82%B7.html, (参照 2024-08-18).
  3. ブタクサハムシ. “虫navi”. https://mushinavi.com/navi-insect/data-hamusi_butakusa.htm, (参照 2024-08-18).
  4. . “”. , (参照 ).