シャガ Fringed Iris
基本情報
- 和名
- シャガ
- 分類
- 被子植物類 単子葉類 キジカクシ目 アヤメ科 アヤメ属
- 英名
- Fringed Iris, Crested Iris
- 学名
- Iris japonica
- 状況
写真とメモ
花菖蒲園と桜土手の間の傾斜地の一部を占有しているシャガの群落が満開です。
シャガの花は白に近い上品な薄紫色の基調。写真では朝日が横からあたっているために、立体感の強調された影がついていますが、縁が入り組んだ複雑な花びらをしています。よく見ると花弁状のものが3種類、各3枚あるように見えます。参考2によると、一番外側の3枚がもっとも大きく、紫色の斑点やオレンジの部分があるもっとも派手なものですが、これはガクに相当する外花被。その内側、60度ずれて付いているやや小ぶりの薄紫一色のものが花びらに相当する内花被。一番内側の小さな3枚はめしべ。
園内ではここにかぎらず、あちこちに群落があります。参考1,2によると、シャガは日本原産ではなく、古い時代に大陸から日本に持ち込まれたそうです。中国では2倍体と3倍体がありますが、日本にあるのはすべて3倍体のため種が実らず、株分けなどで増えている遺伝的なクローンとのこと。
シャガはアヤメ科アヤメ属なんですね。水元公園でアヤメ属といえば、キショウブや花菖蒲園のハナショウブ。シャガに近縁な種類でヒメシャガという種類もあって、こちらは日本原産。シャガよりも小ぶりで紫色の濃い花をつけます。各地で絶滅危惧種に指定されています。この公園では見たことはありません。
参考
- シャガ - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%A3%E3%82%AC
- シャガとヒメシャガ - 『mizuaoiの植物記(石川の植物)』 http://www48.tok2.com/home/mizubasyou/79syaga.htm
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