基本情報

和名
セグロカモメ(ヘリングカモメの亜種、または独立種)
分類
鳥綱 チドリ目 カモメ科 カモメ属
英名
Vega Gull, East-Siberian Gull(セグロカモメとして), Herring Gull(ヘリングカモメとして)
学名
Larus argentatus vegae (syn. Larus vegae)
状況
IUCN レッドリスト 2019-1[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考1、ただし ヘリングカモメ種として)

写真とメモ

最新の写真

小合溜、2018年12月29日朝、晴れ

冬になるとたまに小合溜にやってくるセグロカモメ。今年も、この日の1週間ぐらい前から1頭来ていました。この朝は岸の近くで浮いていて近くから観察できました。

小合溜、2018年12月29日朝、晴れ

水に頭を入れてゴソゴソしているのは魚の死骸でも浮いているのでしょうか。



小合溜(みさと公園より)、2016年12月21日午前、晴れ

小合溜の、みさと公園側から近い足場で休んでいたセグロカモメ。今回は逆光ではない写真が撮れました。足がピンクっぽいのがわかります。

小合溜(みさと公園より)、2016年12月21日午前、晴れ

くちばしの下の赤い点や、頭部の灰色に汚れた様な模様が見えるアングル。

小合溜(みさと公園より)、2016年12月21日午前、晴れ

左がユリカモメで、右がセグロカモメ。体の大きさが一回り? 二回りは違っていて、頭の大きさもかなり違っています。



小合溜(花菖蒲園)、2014年1月19日朝、晴れ

もはや、自分にとっては小合溜の主のように思えるセグロカモメにまた会えました。これは、日が昇ってまもなくの時間帯、花菖蒲園からごく近い水面に浮いているところですが、どうやらお食事タイムのようで、魚の死骸を食べようとクチバシで格闘しているところです。魚はフナコイでしょうか。腹を上にして浮いており、その腹をクチバシで夢中でつついているようです。

小合溜(花菖蒲園)、2014年1月19日朝、晴れ



小合溜(みさと公園より)、2013年12月30日夕方、晴れ

1週間前と同じく、水元大橋からはるか遠くに大きなカモメがいるのを見つけました。今回は前回よりももっとみさと公園寄りに止まっていたのと、夕方で暗い分、写真を撮っても記録にもならなそうなため(3,4枚目の写真がそれです)、自転車で10分、みさと公園まで移動してそちらから撮影してみました。逆光ですが、前回よりはずっと情報量の多い写真になりました。

小合溜(みさと公園より)、2013年12月30日夕方、晴れ

左右の足の色がちょっと違って見えるのは光の加減? この写真の日の後も気をつけてみていると、2014年1月に入っても夕方いつも同じような場所におそらく同じ個体が止まっています。小合溜が気に入ったんでしょうね。

小合溜(水元大橋より)、2013年12月30日夕方、晴れ

上の個体を、水元大橋側から撮るとこんな写真に。

小合溜(水元大橋より)、2013年12月30日夕方、晴れ

翼をひろげているので、尾が白いのが見えます。



小合溜(水元大橋より)、2013年12月22日午後、晴れ

水元大橋から遠くに浮かんでいるカモを見ていたら、見慣れぬ巨大な白いカモメがいました。参考3,4のサイトで種類を調べてみたところ、セグロカモメの成鳥らしいということに落ち着きました。見慣れぬ巨大な、というのは、あくまでも水元公園でしか鳥を見ない自分にとって、ということでありまして、セグロカモメ自体は普通種のようです。自分が見慣れているカモメ類はユリカモメです。カモメ類を大・中・小にわけるとユリカモメは小型で体長40cm前後、セグロカモメは大型に属し体長60cm程度ということです。水元公園で会ったのははじめてでしたが、ユリカモメよりも二回り以上大きい感じがして激しい違和感がありました。

セグロカモメの成鳥の特徴は、脚がピンク、クチバシは黄色で、下のくちばしの先端に赤い斑があります。背中は灰色で尾のあたりが黒。頭部は冬羽では明るい褐色の点がたくさん出るそうです。ただし、これと同じ特徴を持つ近縁種がいて、オオセグロカモメ。こちらも普通種だそうですが、違いは背中の色調が明るいのがセグロカモメで、黒っぽいのがオオセグロカモメ。翼を広げると風切羽の色の様子などもっとはっきりした違いがあるようです。

この写真、たいそう荒れていますが、止まっていた場所が下の写真のようにほとんど小合溜の対岸、みさと公園の近くです。下の写真をトリミングしたのが上の写真です。

小合溜(水元大橋より)、2013年12月22日午後、晴れ

小合溜(水元大橋より)、2013年12月22日午後、晴れ

セグロカモメの分類は確定的ではないようです。ヨーロッパなどに生息するヘリングカモメという種類の亜種として扱う場合(参考1,2)と、独立種として扱う場合(参考4)があるようですが、参考1にあった分類についての現状の解説によると、カモメの専門家によって形態的な特徴などから細かく分けられた種レベルの分類に対して、ミトコンドリアDNAの配列による遺伝子的な区別が可能かどうか調べたところ、そのうちのあるものは遺伝子的には区別できないことがわかったとのこと。ヘリングカモメとセグロカモメもそのひとつで、遺伝子的にはこれらは同一種で、形態や分布などの違いが認められる場合は、種よりも下の亜種レベルだろうということでした。


参考

  1. BirdLife International 2018. Larus argentatus. The IUCN Red List of Threatened Species 2018: e.T62030608A132672776. http://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T62030608A132672776.en. Downloaded on 24 March 2019.
  2. セグロカモメ (2016年9月23日 19:57 UTC) - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%BB%E3%82%B0%E3%83%AD%E3%82%AB%E3%83%A2%E3%83%A1
  3. 主なカモメの見分け方 - 『近所で見かけた野鳥の写真館(パルサー数理教室)』 http://www.pulsar-juku.jp/yachou/c_kamome.htm
  4. Vega Gull - 『Japanese Gull Site』 http://www23.tok2.com/home/jgull/vega.html
  5. - 『』