基本情報

和名
カモメ
分類
鳥綱 チドリ目 カモメ科 カモメ属 (Larus)
英名
Common Gull, Mew Gull
学名
Larus canus(種として)
Larus canus kamtschatschensis(日本産亜種)
状況
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (ただし,Larus canus 種として)(参考1)

写真とメモ

小合溜(水元大橋),2013年2月3日お昼,晴れ

水元大橋から見えるところに,ユリカモメにまざって,茶色っぽいカモメ類がいました.羽が茶色っぽいのはまだ子どもということですね.結構風の強い日だったのですが,日なたは暖かく,この写真の直前まで,頭を背中にのせてお昼寝中でしたが,大口を開けてあくびをしたところです.鳥が大あくびをするのはかわいいですね.カモメの成鳥は目つきのするどい冷たい感じですが,子どもはぜんぜん違って,あどけないくて,かわいい印象です.

調べてみたところ,写真の鳥の種類は「カモメ」で,「第1回冬羽」のようでした.「第1回冬羽」は同じ年の夏に巣立った幼鳥が最初の冬を迎えて生え変わった羽のことをいうようです.第2回,第3回と歳を重ねて,だんだんと成鳥の羽に近づいていくというわけです.

この場所,以前は夏のカイツブリの写真やオナガガモの写真を撮った場所でもあります.この写真にもオナガガモが写ってます.この場所が好きなんでしょうか.手前の白いのはユリカモメ.

小合溜(水元大橋),2013年2月3日お昼,晴れ
小合溜(水元大橋),2013年2月3日お昼,晴れ

カモメ素人として,種類を調べようとしたとき,最初に読んでうれしかったのは 参考2 のページでした.カモメ類は大・中・小の3グループに分けると整理しやすいという話.ユリカモメは小型のカモメ類だそうです.この写真の鳥は,ユリカモメより頭も体も一回り大きく見えるのですが,ではこれが中型カモメ類なのか,大型カモメ類なのか,大きさの感覚がなくてわからないので,写真上で測定してみました.この鳥の左右の横に並んでいるユリカモメの大きさを基準に体のサイズを比例配分で比較をしてみました.仮にユリカモメが全長40cmだと仮定すると,この鳥は45cmでした.ということは,中型カモメ類のサイズです.

中型カモメ類にはカモメとウミネコが含まれていました.手許の図鑑では未成熟個体の区別は難しく,いくつかネット上の情報をみてまわって,ウミネコの子どもはもっと色が濃いのでは,という印象です.最終的には,写真が豊富で,同定のしっかりしていそうなサイトの写真を見ていったところ,羽の色合いや模様がそっくりのカモメ「第1回冬羽」を発見.参考3 がその一例ですが,こちらはカモメの同定図鑑も書いている専門家の方のサイト.すごく参考になりました.

水元公園にユリカモメ以外のカモメがいるのを意識したのは今回はじめてです.カモメの世界は奥が深くて,ハマっている方がたくさんいるんですね.ある程度以上の同定はネット上の情報では難しくなるでしょうが,今後ちょっと注意してみたいと思います.


参考

  1. BirdLife International. 2019. Larus canus (amended version of 2018 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22694308A155576460. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2018-2.RLTS.T22694308A155576460.en. Accessed on 18 June 2023.
  2. カモメ識別ノート-01 カモメ類の基本種. “室見川の野鳥”. http://bird-muromi.sakura.ne.jp/shikibetu/s01/s01_01.html, (参照 2023-06-18).
  3. Kamchatka (Common) Gull Larus canus kamtschatschensis. : In "Japanese Gull Site". Retrieved from http://www23.tok2.com/home/jgull/can1w01_02_26/canus1w01226.html on 2013-02-08.
  4. . “”. , (参照 ).