基本情報

和名
アブラゼミ
分類
節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 セミ亜目 セミ科 アブラゼミ属 (Graptopsaltria)
英名
Large Brown Cicada
学名
Graptopsaltria nigrofuscata
状況

写真とメモ

最新の写真

水産試験場跡地,2021年8月9日午前,くもり

水産試験所跡地のはずれにあるヤナギの大木の根元にセミがたくさん止まっていました.人がぜんぜん来ない場所なので無警戒ですね.アブラゼミが多かったのですが,右上はミンミンゼミで,周囲にはツクツクボウシやニイニイゼミもいました.

水産試験場跡地,2021年8月9日午前,くもり

うち1頭の拡大.アブラゼミって一番たくさんいてありふれていますが,よく見るときれいです.翅全体に色がついている唯一の種類で,の基調色は茶色系ですが,翅脈だけが緑色というのが印象的な色彩です.もしこの種類がレアだったら,うれしい種類なのでは.



羽化

周辺の住宅地の公園,2013年8月4日夜,晴れ

日暮れ後に,水元公園の近所の公園で,アブラゼミの羽化を見ました.風の吹いている涼しい夜だったのですが,園内のソメイヨシノなどの木では,結構たくさんのセミが幹を登って行ったり,枝先で羽化しているところなどを見ることができました.羽化を見たうちではアブラゼミ率100%でした.アブラゼミは羽化したての白い体のうちから,胸の背面が茶色いのでわかります.ミンミンゼミは体の基本色がもっと緑がかっています.

以下の写真は,羽化の順になるように並べてみたもの.

周辺の住宅地の公園,2013年8月4日夜,晴れ
周辺の住宅地の公園,2013年8月4日夜,晴れ
周辺の住宅地の公園,2013年8月4日夜,晴れ
周辺の住宅地の公園,2013年8月4日夜,晴れ


周辺の住宅地の公園,2012年8月5日午前,晴れ

アブラゼミは翅に茶色い色がついていて,木の肌に近くて保護色になっているのかなと思うのですが,木肌よりも色が濃い場合が多くて,人間にとっては,セミの翅の輪郭がくっきり判別でき,セミの形を認識しやすくなっているように思います.逆に翅の透明なセミのほうがずっと見つけにくく感じます.鳥などの捕食者にとっては,どちらが探しにくいんでしょうか.

周辺の住宅地の公園,2012年8月5日午前,晴れ

アブラゼミの抜け殻とミンミンゼミの抜け殻はそっくりですが,区別点がいくつか(参考2).アブラゼミの特徴の,触角の第3節の長さが第2節よりも長いというところはこの写真でわかります.

周辺の住宅地の公園,2012年8月5日午前,晴れ

アブラゼミの抜け殻は高い木の枝などにもよく付いています.葉についていることも.羽化するとき,風で揺れたりして不安定だと思うんですが大丈夫なんですね.

さくら堤付近,2012年7月29日午後,晴れ



参考

  1. アブラゼミ. “昆虫エクスプローラ”. https://www.insects.jp/kon-semiabura.htm, (参照 2024-01-08).
  2. セミの抜け殻調べ アブラゼミ ミンミンゼミ. “気ままに自然観察”. http://midori.eco.coocan.jp/kimama/note/0408semi/040803semi.htm, (参照 2024-01-08).
  3. . “”. , (参照 ).