モジゴケ Pencilmark Lichen
基本情報
写真とメモ
ラクウショウの樹皮を遠目に見ると、灰色の斑点が点々とついていて、それが地衣なのですが、近づいてみるとみな同じ種類ではなく、ちょっと雰囲気の違う何種類かの地衣が混じっているようでした、このモジゴケはそのうちの1種類です。
この地衣の表面に、たくさんの亀甲文字のような小さな模様が刻まれています。調べてみましたら、地衣類で胞子ができる構造を子器と呼びますが、このモジゴケ類の子器はこの「文字」で、胞子はこの裂け目の内部にできるそうです。裂け目のような形の子器をリレラ型というそうです。モジゴケの分類は、子器断面の形態や胞子に基づいて行われていて、確実な区別には顕微鏡による観察が必要ですが、ここでは子器の形で便宜的にモジゴケとしました。近縁種のホソモジゴケではもっと裂け目が細くて分岐が多いとのこと。
子器を拡大すると、色の濃い裂け目部分の両側に盛り上がった部分があります。ゆるくカーブしながら先が細くなって終わる感じが、たしかに文字っぽいです。
参考
- モジゴケ - 『三河の植物観察』 http://mikawanoyasou.org/tiirui/mojigoke.htm
- モジゴケ科 - 『地衣類図鑑(教育学部 理科教育講座 地学教室 - 岐阜大学)』 http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/syokubutsu/CHII/mojigoke/index.html
- モジゴケ。樹皮に線状の模様を作る地衣類です。 - 『趣味の自然観察、デジカメ持ってお散歩』 http://shizensanpo.seesaa.net/article/432910725.html
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