ガクアジサイ Lacecap Hydrangea
基本情報
- 和名
- ガクアジサイ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 キク類 ミズキ目 アジサイ科 アジサイ属
- 英名
- Lacecap Hydrangea(ガクアジサイ), Bigleaf Hydrangea(ガクアジサイ、アジサイを合わせた種として)
- 学名
- Hydrangea macrophylla f. normalis(品種[原種]としてのガクアジサイ), Hydrangea macrophylla(ガクアジサイ、アジサイを合わせた種として)
- 状況
写真とメモ
最新の写真
初夏にはガクアジサイが並んで咲いていた林縁の道で。小さな実がたくさんできているのをみつけましたが、その集まった感じが、見覚えのあるアジサイの花の形。
たくさんできている実の拡大。上に3つ飛び出ているのは柱頭のあと。普通のアジサイには実はできません。実ができるのは、原種のガクアジサイだけで、花の中央部にある両性花のみとのこと。ふつうのアジサイの花には大きな花びらのようなところ(→ガク)がありますが、これは装飾花と呼ばれ、実ができないそうです(参考7)。ガクアジサイでは周辺部にだけ装飾花があります。実はこの後熟して種ができます。
ガクアジサイはアジサイの原種とのことですが、この場所のガクアジサイの花は周囲にあるガクがやたら大きくて見事だった記憶があります。厳密な意味での原種ではなく、ガクアジサイ型の園芸品種なのかもしれません。
アジサイの葉は垂れ下がり、少し黄色っぽくなっていますが、まだ葉は落ちていません。
花菖蒲園の周辺に植えられているアジサイ、ガクアジサイなどが咲き始めていました。上の写真はガクアジサイ。アジサイの花びらのように見えるところはガクで、その中心にある小さい部分が花。ガクアジサイには、大きなガクのついている、装飾花と呼ばれる花は周辺にしかなく、中央部の花(両性花)には大きなガクがありません。装飾花が全体にあるのがアジサイ(ホンアジサイ)。
日本に自生しているのがガクアジサイで、アジサイはその栽培品種とのことです。しかし、学名はそのようには付けられていません。最初に名付けられたのがアジサイだったために、種名としての代表はアジサイになっていて、後で名付けられたガクアジサイは、アジサイの一品種として名付けられています。ちょっと変な関係。ガクアジサイの英語名になっている lace cap とは、レースの帽子の意味で、年配のメイドさんの被る伝統的な帽子(参考4)や、結婚式の花嫁の衣装(参考5)で使われるもののようです。参考サイトで紹介されている写真を見たら、なるほどとイメージが湧きました。
上の写真では、花のうちの一部はすでに開いていて、おしべが伸びているのがわかります。まだ花が開いていないほうが多いようです。
こちらの花は色づいてもおらず、まだ全体がつぼみのようです。
葉の様子は、アジサイとガクアジサイは同じ葉をしています。幅が広くてツヤがある葉です。アジサイ(とガクアジサイ)に似た種類に、ヤマアジサイというのがあって、こちらは別種。ヤマアジサイの花はガクアジサイの花に似ていますが、もっと小ぶりで見かけが異なるようです。
参考
- アジサイ - 『Wikipedia 日本語版』 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%B5%E3%82%A4
- ガクアジサイ - 『ガーデニング花図鑑』 http://sodatekata.net/flowers/page/553.html
- 『あじさいに関するうんちく』 - 『RICOH Communication Club』 http://www.rcc.ricoh-japan.co.jp/rcc/breaktime/untiku/080610.html
- Assorted Lace Caps - 『Elegance of Fashion』 http://elegance-of-fashion.blogspot.com/2011/02/assorted-lace-caps.html
- Dauphine lace cap - 『Trendy Mods.Com』 http://trendymods.com/fashion-2/dauphine-lace-cap.php
- ガクアジサイ - 『木のぬくもり・森のぬくもり』 http://www.jugemusha.com/jumoku-zz-gakuajisai.htm
- - 『』
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