基本情報

和名
カッコウ
分類
鳥綱 カッコウ目 カッコウ科 カッコウ属 (Cuculus)
英名
Common Cuckoo
学名
Cuculus canorus
状況
東京都レッドリスト(本土部)2020年版 東京都区部における区分:[CR] 絶滅危惧 IA 類,東京都本土部全体における区分:[VU] 絶滅危惧 II 類 (参考1)
埼玉県レッドデータブック動物編2018(第4版) <繁殖鳥> 加須・中川低地における区分:[NT2] 準絶滅危惧,全県における区分:[NT2] 準絶滅危惧 (参考2)
千葉県レッドリスト−動物編(2019年改訂版)[C] 要保護生物 (参考3)
IUCN レッドリスト 2022-2[LC] Least Concern ver 3.1(絶滅のおそれなし), Pop. trend decreasing (個体数減少傾向) (参考4)

写真とメモ

園内の林,2023年10月22日お昼,晴れ

久しぶりの公園を満喫した日曜日,帰り際に林縁に鳥見の人が並んでいるところに遭遇.林の中に2,3頭のカッコウ類(杜鵑 ートケン類)がいました.林の中で暗く,自分のコンデジには遠すぎでしたが記念撮影.この秋はカッコウ,ツツドリ,ホトトギスが公園で見られるというネット上の情報を見ましたので,この鳥がどれか気になります.3種の外見はよく似ていて区別が難しいようですが,写真から分かる範囲で種類の区別を試みました.

上と下の写真から,胸腹部の横縞が頚部まで続いていること,頭部や背面には黒褐色の羽が多いことなどから,若鳥なのではと思いました.胸腹部の縞模様は公園で以前見たことのあるツツドリよりもずっと細く,地色の白さが目立ちます.腹面の縞模様の違いは,カッコウでは細く,ツツドリ,ホトトギスでは太いとのことなのでカッコウに1ポイント.下の写真では,頭頸部の背面に白い斑紋が薄っすらと見えるようです.頭部の背面に白斑があるのはカッコウの幼鳥の特徴とのことでカッコウに2ポイント目.下尾筒の黒帯の様子も区別のポイントとのことですが,尾部が前面から見える写真がないのでポイントなし.これらのことからカッコウの若鳥(暫定)という感じかなと思っていますが,自信はなし.

成鳥の体の大きさはカッコウ>ツツドリ>ホトトギスの順とのことですが,大きさは比べて見ないとピンと来ず.鳴き声が聞ければ確実ですが,秋の渡りでは鳴き声は聞けないようです.もっとも,春の渡りのシーズンでも,園内で聞いたことがあるのはホトトギスの「テッペンカケタカ」の声だけで,カッコウの声もツツドリの声も園内では聞いたことがありません.繁殖地に移動してから鳴くのでしょうか.自分が園内でホトトギスの声を聞いたのは初夏の頃,夕方暗くなった林の周辺です.釣りの後片付けが遅くなってしまったときや街灯にガを見に来たときなど.

園内の林,2023年10月22日お昼,晴れ

後ろから見たところ.カッコウの若鳥のには首の後ろ(後頭部)に白い斑紋があるとのことですが,写真でうっすら見えるのはその白い斑紋でしょうか.

園内の林,2023年10月22日お昼,晴れ

同じ個体が地面に降りたところ.目の周囲の黄色いアイリングがきれい.目の虹彩の色も区別点となるようですが,虹彩の色まではよく見えません,この写真だと腹面の横帯は太く見えるかなあ…別個体?



参考

  1. レッドデータブック. “東京都環境局”. https://www.kankyo.metro.tokyo.lg.jp/nature/animals_plants/red_data_book/.
  2. 希少野生生物(レッドデータブック・・・). “埼玉県”. https://www.pref.saitama.lg.jp/b0508/saitamakennoyseiseibutu/reddatabook.html.
  3. 絶滅危惧種の保護に向けて. “千葉県 環境生活部 自然保護課 生物多様性センター” http://www.bdcchiba.jp/endangered/endang_index.html.
  4. BirdLife International. 2019. Cuculus canorus (amended version of 2016 assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T22683873A155496731. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2016-3.RLTS.T22683873A155496731.en. Accessed on 22 October 2023.
  5. . “”. , (参照 ).