基本情報

和名
オオオナモミ
分類
被子植物類 真正双子葉類 キク類 キク目 キク科 オナモミ属 (Xanthium)
英名
Stinging Cocklebur
学名
Xanthium occidentale, syn. Xanthium chinense, Xanthium canadense
状況
外来生物法生態系被害防止外来種(最終 修正版,2015年) (国外由来の外来種 > 総合対策外来種 > その他の総合対策外来種,分布拡大期~まん延期 オナモミの生育地や河川敷 Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ) (参考1)

写真とメモ

小合溜沿いの草地,2020年11月8日午前,くもり

林縁の草地でオナモミの若い実をみつけました.もう花は終わっているようです.オナモミは,草地ではよく見る植物ですが,園内で見つけたのははじめてです.園内で見る「ひっつき虫」の草では,もっと小さい実をつけるオヤブジラミは広がっている場所があります.

日本で見られるオナモミは1種類ではなく,在来種のオナモミと北米原産の外来種のオオオナモミ他があるそうです.オオオナモミは侵略的外来種で,生態系被害防止外来種に指定されていますが,在来種のオナモミは各地で減りつつあり各地のレッドリストに登録されています.たとえば東京では絶滅,埼玉,千葉では絶滅危惧種です.

区別点は,オオオナモミのほうが実が大きく,棘の間に毛がなくて表面がつるんとしているとのことです.他にもっと実の大きいイガオナモミという外来種もあります.これらは,棘の先端に「返し」があり,ヒトの服や動物の毛にくっつきやすい「ひっつき虫」です.付着した状態で,容易に遠くまで移動してしまうのでしょう.

小合溜沿いの草地,2020年11月8日午前,くもり

オオオナモミとオナモミとの違いは,種の範囲を広くとると同じ種の変種として扱われたりする場合もあるようです.参考2のデータベース (Wolrd Plants) では,オオオナモミを Xanthium occidentale,オナモミを Xanthium strumarium という別種として扱っていました.

小合溜沿いの草地,2020年11月8日午前,くもり

オオオナモミの葉.

小合溜沿いの草地,2020年11月8日午前,くもり



参考

  1. 生態系被害防止外来種リスト.“日本の外来種対策”(環境省 自然環境局). https://www.env.go.jp/nature/intro/2outline/iaslist.html.
  2. Xanthium occidentale Bertol.: In "World Plants: Synonymic Checklists of the Vascular Plants of the World". Retrieved from http://www.worldplants.de/?deeplink=Xanthium-occidentale on 2024-01-07.
  3. オオオナモミ. “侵入生物データベース(国立環境研究所)”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/80660.html, (参照 2024-01-07).
  4. オオオナモミ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/ooonamomi.html, (参照 2024-01-07).
  5. オオオナモミ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/ooonamomi.htm, (参照 2024-01-07).
  6. . “”. , (参照 ).