基本情報

和名
コツブキンエノコロ(キンエノコロの亜種)
分類
被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 エノコログサ属 (Setaria)
英名
Cattail Grass (コツブキンエノコロ),Yellow Foxtail(キンエノコロ)
学名
Setaria pumila (Poir.) Roem. & Schult. (キンエノコロ)
Syn. Setaria pumila pallide-fusca (Schumach.) B.K.Simon (コツブキンエノコロ)
Syn. Setaria pallide-fusca (Schumach.) Stapf & C.E.Hubb.(コツブキンエノコロ)
状況
時期
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写真とメモ

江戸川河川敷,2012年9月22日午後,くもり

江戸川の草地にヒメジョオンに混ざってたくさん生えていたのがこれ.エノコログサ類はいわゆる「猫じゃらし」ですが,エノコログサ類には似たような種類がたくさんあります.アワもエノコログサ属.

江戸川河川敷,2012年9月22日午後,くもり

キンエノコロやコツブキンエノコロは,エノコログサやアキノエノコログサと違って,花序(穂の全体のこと)に生えている刺毛(フサフサの毛)が緑でなく黄金色なので区別できます.花序が垂れずに直立する傾向があります.キンエノコロの毛はきれいな黄金色ですが,コツブキンエノコロの毛はやや暗い色,赤茶色がかることが多いそうです.

キンエノコロとコツブキンエノコロは別種とする分類もあるようですが,コツブキンエノコロをキンエノコロの亜種とする分類が国際的な主流のようです.


コツブキンエノコロの小穂の拡大,江戸川河川敷にて採取,2012年9月29日午後,晴れ

はじめは,キンエノコロだと思っていましたが,コツブキンエノコロとの区別のため,花序を採ってきて小穂を拡大してみてみました.小穂のサイズが区別点だからです(参考1,2).そうしたら,小穂の長さは2.7~2.8 mm,幅は1.6mm程度で,縦横比1.7未満でした.参考1,2 の説明によると,キンエノコロの小穂:2.9 mm 以上,コツブキンエノコロの小穂2.8 mm 以下というので考えると,コツブキンエノコロに該当することがわかりました.同じ場所にコツブキンエノコロとキンエノコロが両方生えている可能性もありますが,このページの写真の株に関してはコツブキンエノコロだと思います.草丈,花序の長さなどはまちまちでなかなか参考にならないようです.

この写真,コンパクトデジカメを近づけて撮ったのですが,こんなに拡大できるものなんですね.なんて使えるんだ.びっくり.


江戸川河川敷,2012年9月22日午後,くもり

キンエノコロ類は光が当たるときれいですね.



参考

  1. コツブキンエノコロ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/kotubukinenokoro.htm, (参照 2024-12-30).
  2. キンエノコロ. “三河の植物観察”. https://mikawanoyasou.org/data/kinenokoro.htm, (参照 2024-12-30).
  3. . “”. , (参照 ).