マエアカスカシノメイガ Lilac Pyralid
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フレッシュな翅をもった,羽化してあまり経っていなそうなマエアカスカシノメイガが街灯に来ていました.園内ではやはり周年発生しているようです.
基本情報
- 和名
- マエアカスカシノメイガ
- 分類
- 節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) メイガ上科 ツトガ科 ヒゲナガノメイガ亜科 Palpita 属
- 英名
- Lilac Pyralid
- 学名
- Palpita nigropunctalis
- 状況
写真とメモ
11月にこのガを見つけたとき,南方では通年発生の種類ですが,東京では何月まで発生しているか不明と書きましたが,今回2月に見つけたということは,水元では通年発生している可能性がありそうですね.
道端のトウネズミモチの周りを飛び回っていた白いノメイガ.参考2では,成虫の発生時期は4~9月で,ただし南方では通年発生とありますが,東京ではこの時期までは発生しているようです.通年かどうかは不明.トウネズミモチは食樹なのでこの木で発生している個体でしょうか.
園内で比較的よく見る昼行性のガ.前翅の前縁の赤褐色の部分以外は半透明の白に光ります.真っ直ぐ見ると向こうが透けてみますが(下の写真),斜めからみると光る白です.
翅が白く透き通ったきれいなガ.日本の他には, 極東ロシアから中国, 朝鮮, 台湾などに分布する種類です(参考1,2).この夜の街灯の下では, あちこちに数頭程度しか見ませんでしたが, 主に昼に活動する種類とのこと.幼虫が食べる食草は, 北海道では, 春にはキンモクセイ, 夏にはライラックとのことで(参考3), 茨城県の報告では, キンモクセイで育つのは春だけで, イボタノキ, ネズミモチ, トウネズミモチなどでは年中育つとありました(参考4).水元公園にはトウネズミモチが多いのでこれを食べているのではないでしょうか.
Pyralid とはメイガを指します.この種類はメイガ科ではなくツトガ科ノメイガ亜科なのですが, 見つけた英語名ではなぜか Pyralid に.
参考
- Palpita nigropunctalis Bremer, 1864 in GBIF Secretariat (2021). GBIF Backbone Taxonomy. Checklist dataset https://doi.org/10.15468/39omei accessed via https://www.gbif.org/species/1889765 on 2022-07-25.
- マエアカスカシノメイガ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑V2”. http://www.jpmoth.org/Crambidae/Pyraustinae/Palpita_nigropunctalis.html, (参照 2023-12-16).
- マエアカスカシノメイガ. “二人の館”. http://futarinoyakata.my.coocan.jp/gardening-maeakasukashinomeiga.html, (参照 2023-12-16).
- 後藤:モクセイ科植物を加害するマエアカスカシノメイガの生態.植物防疫 66(3), 2012. https://www.jppn.ne.jp/jpp/s_mokuji/20120305.pdf.
- . “”. , (参照 ).
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