基本情報

和名
ツチフキ
分類
条鰭綱 コイ目 コイ科 ツチフキ属 (Abbottina)
英名
Chinese False Gudgeon, Amur False Gudgeon
学名
Abbottina rivularis (Basilewsky, 1855)
状況
IUCN レッドリスト 2024-1[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend stable (個体数動向 安定) (参考1)

写真とメモ

小合溜,2020年11月29日お昼,くもり

水温がすっかり低くなってきましたが,両グルテンの底釣り.この日はヘラブナは全く釣れませんでしたが,小さめのマブナが寄ってきてたくさん釣れました.フナ以外で釣れてきたのがこの魚.初めて見る魚種でした.全長は10cm未満で,体型はハゼ型ですが,顔が長くて直線的で,よく見ると短いヒゲもあり,コイ科のカマツカという種類に似た感じでした.カマツカと似ているツチフキという種類がいて,区別点を調べたらこの魚はツチフキでした.釣れたときはもう少し黒っぽかったのですが,明るいところで撮影したらあっという間に体色が明るくなりました.

ツチフキは底生魚で雑食性,水底の動植物や死骸などを食べるそうで,釣りエサのグルテンに寄ってきたものと思います,ツチフキはもともと静岡以西に分布,西日本を中心に生息し,関東にはいない種類ですが,琵琶湖からのアユなどの移植に伴って導入されたとのこと.つまりワタカなどと同じくいわゆる「国内外来種」です.近縁のカマツカはもともと関東にも分布しますが,流れのあるもう少しきれいな水のところに住んでいるようです.

小合溜,2020年11月29日お昼,くもり

横から見た顔.短いヒゲが1対見えます.鼻面が長く見えますが,カマツカの方がもっと顔が長いとのこと.

小合溜,2020年11月29日お昼,くもり

体の後半部.背びれは大きく輪郭が丸いです.カマツカの背びれは先端が尖っています(参考3).



参考

  1. Bogutskaya, N. 2022. Abbottina rivularis. The IUCN Red List of Threatened Species 2022: e.T166007A1105303. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2022-1.RLTS.T166007A1105303.en. Accessed on 02 March 2024.
  2. ツチフキ. “国立環境研究所 侵入生物データベース”. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/DB/detail/50450.html, (参照 2024-08-18).
  3. ツチフキとカマツカ. “淡水魚検索図鑑”(大阪府立環境農林水産総合研究所). https://www.knsk-osaka.jp/zukan/station/osaka/tansui/futu-1-1-2-2-2-2-1-1-1.html, (参照 2024-08-18).
  4. . “”. , (参照 ).