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園内の街灯の下,2024年8月18日夜,くもり

最近,たまに見つかるウラジロアツバです.参考1,2によると成虫の発生時期は5-9月.草原性の種類で,参考6によるとマメ科やイネ科を食べる広食性の種類のようです.



基本情報

和名
ウラジロアツバ
分類
節足動物門 昆虫綱 チョウ目 (ガ類) ヤガ上科 トモエガ科 (Erebidae) クルマアツバ亜科 Herminia
英名
Urajiro-Atsuba Litter Moth
学名
Herminia violacealis Staudinger, 1892
Syn. Hypertrocon violacealis (Staudinger, 1892)
Syn. Zanclognatha violacealis (Staudinger, 1892)
状況

写真とメモ

園内の街灯の下,2024年7月13日夜,くもり

シックな色合いの翅のウラジロアツバ.街灯の支柱の色に翅が同化しています.



園内の街灯,2023年8月12日夜,くもり

街灯に来ていた,前翅長1cmちょっとの小型のヤガ.以前見つけたフシキアツバウスキミスジアツバなどに似た雰囲気です.似た種類が多くて確定できませんが,ウラジロアツバが暫定の候補です.翅がちょっと小さめで色が濃く,前翅の端が丸みを帯びています.内横線や外横線は大きく波打っていて,外横線は前翅前縁で内側に曲がります.腎状紋は線状でくの字型に曲がっています.腎状紋を覆う位置に暗色の帯があります.亜外縁線は太くて暗色の帯で,あまり入り組まず,前翅前縁で前翅端に向かいます.外側の縁に亜外縁線そのものは目立たない明色の線です.これに近い特徴を持つのは,コウスグロアツバ,チョウセンコウスグロアツバなど.

ウラジロアツバは草原性の種類で,平地から低山地の明るい環境に生息.北海道から九州まで,日本以外では極東シベリアから中国東北部,朝鮮など,北方系の種類のようです(参考3).属名は資料によって一定せず,分類が検討されているところのようです(参考5).



参考

  1. ウラジロアツバ. “みんなでつくる日本産蛾類図鑑”. http://www.jpmoth.org/Noctuidae/Herminiinae/Zanclognatha_violacealis.html, (参照 2023-08-14).
  2. ウラジロアツバ. “暁の蛾類図鑑”. http://kanon1001.web.fc2.com/data_musi/ga/ya_ga/AK_kuruma_atuba/urajiro_atuba/urajiro_atuba.html, (参照 2023-08-14).
  3. ウラジロアツバ. “Digital Moths of Japan”(柳田 他). http://www.jpmoth.org/~dmoth/80_Noctuidae/11_Herminiinae/4551_Zanclognatha_violacealis/Zanclognatha_violacealis.htm, (参照 2023-08-14).
  4. ウラジロアツバ. “富山県産蛾類博物館”. https://t-moth.jp/noctuidae/herminiinae/hypertrocon/urajiroatuba.html, (参照 2023-08-14).
  5. Herminia violacealis Staudinger, 1892: In "Catalogue of Life". Retrieved from https://www.catalogueoflife.org/data/taxon/3L27W on 2023-08-14.
  6. 飼料作物害虫目録. “畜産草地研究所”(農研機構). https://www.naro.affrc.go.jp/archive/nilgs/d-base/lepidoptera/029637.html, (参照 2024-09-08).
  7. . “”. , (参照 ).