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風の弱い晴れた河川敷の草はらはぽかぽかとして暖かくて散歩に最適．冬枯れの草地は草丈が低く，管理者が定期的に草刈りをしている様子ですが，道端に白い穂が出たイネ科の草が並んでいました．穂の丈は50cmぐらい．春から初夏ならチガヤに似ていますが，季節が違うし何だろうと思いましたが，帰って調べても他の候補が見つかりません．逆に，チガヤは条件によっては春以外にも年2回花が咲いて穂ができることがあるらしいことがわかりました（参考6,7）．

細長い葉は，紅葉と言ってよいのかわかりませんが，きれいに赤く色づいています．

穂の拡大．春に見られる穂はペタッとつぶれて膨らまない印象がありますが，白い毛がきれいに広がってふわふわです．湿度が低いからか毛がよく乾いているのでしょうか．

穂の中に枯れた葯がたくさん見えます．

基本情報

和名

チガヤ

分類

被子植物類 単子葉類 ツユクサ類 イネ目 イネ科 チガヤ属 (Imperata)

英名

Blady Grass, Cogon Grass, Japgrass

学名

Imperata cylindrica (L.) Raeusch.

状況

IUCN/ISSG 世界の侵略的外来種：侵略的外来種（アジア，ヨーロッパ，北中南米，アフリカ），原産（日本，フィリピン，タイ） （参考1）

IUCN レッドリスト 2024-2：[LC] Least Concern （絶滅のおそれなし） ver 3.1, Pop. trend stable （個体数動向 安定）, Scope of assessment: Mediterranean（調査対象地：地中海地方） （参考2）

写真とメモ

初夏の水辺の草地で，風にたなびく白い穂のついた背の低い草を園内でよく見るので，その穂に花が付いているタイミングで写真を撮ってみました．チガヤという種類に見えます．日本を含むアジア原産で世界中に広がって侵略的外来種として扱われているようです．日本でもゴルフ場などをはじめとした雑草として知られているようです．

花穂の拡大．若い花穂は甘みがあって食べられるそうなのですが…食べた経験ありません．

園内ではあちこちに生えていはいますが，生えている場所での勢力的にはあまり優勢ではないのかなという印象です．

参考

1. Global Invasive Species Database (2024) Species profile: Imperata cylindrica. Downloaded from http://www.iucngisd.org/gisd/speciesname/Imperata+cylindrica on 30-12-2024.
3. Rhazi, L. & Grillas, P. 2010. Imperata cylindrica (Mediterranean assessment). The IUCN Red List of Threatened Species 2010: e.T164433A5865076. Accessed via https://www.iucnredlist.org/species/164433/5865076 on 30 December 2024.
4. チガヤ． “松江の花図鑑”． https://matsue-hana.com/hana/tigaya.html, (参照 2024-12-30).
5. チガヤ(千茅、茅萱、血茅)． “多摩丘陵の植物と里山の研究室”． https://www.tama9midorijii.com/ptop/chip/chigaya.html, (参照 2024-12-30).
6. チガヤの穂（小諸日記）． “海野和男のデジタル昆虫記”． https://www.goo.ne.jp/green/life/unno/diary/200211/1036753688.html, (参照 2024-12-30).
7. チガヤ（茅）（イネ科チガヤ属）． “草花図鑑”（野田市ホームページ）． https://www.city.noda.chiba.jp/shisei/1016739/1016740/kusakoho/kusazukan/1024906.html, (参照 ).
8. ． “”． , (参照 ).