クヌギ Sawtooth Oak
最新の写真
クヌギは葉が開く前に花が咲き始める種類なので,春先は木全体が薄緑色に彩られます.
たくさんぶら下がっている雄花の花穂(♂印)はまだ丸いつぼみで花が開いていませんでした.頂芽の近くに小さくポツンとついているのが雌花(♀印)だと思います.こちらもまだ開いていないでしょうか.
葉や茎,つぼみは全体が薄緑色で毛だらけです.雌花(拡大図)は小さく目立ちません.雄花の写真ばかり撮っていて,雌花は偶然映り込んでいただけ.
クヌギの幹の様子.樹皮は厚く,不規則につながりあった縦の裂け目が目立ちます.
水元公園でクヌギを探している方へ
このページをご覧の方は「水元公園 クヌギ 場所」で検索して来られる方が多いことがわかりました.クヌギを探す方はおそらく甲虫の来る樹液場を探しているのではと思いますので,その方あてのメッセージです.
水辺のさと(水産試験場跡地)は動植物の採取禁止のエリアです
このページでは,水辺のさと(水産試験場跡地の保全池付近)のクヌギ林で撮った写真を紹介しています.「水辺のさと」は観察したり,写真を撮ったりするのには非常に向いている場所なのですが,動植物の採取が禁止された管理エリアです.虫取り網の持ち込みもできませんので,ご注意ください(下の写真).
水辺のさとには,最近,上のような看板が出されました.
基本情報
- 和名
- クヌギ
- 分類
- 被子植物類 真正双子葉類 バラ類 ブナ目 ブナ科 コナラ属 (Quercus)
- 英名
- Sawtooth Oak
- 学名
- Quercus acutissima Carruth.
- 状況
- IUCN レッドリスト 2025-1:[LC] Least Concern (絶滅のおそれなし) ver 3.1, Pop. trend unknown (個体数動向 不明) (参考1)
- 時期
月 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 花 1 実 緑1 茶1 黄葉 1
写真とメモ
保全池の近くのクヌギの木.もうドングリはほとんど落ちたあとですが,ちょうどクヌギの紅葉がはじまっていました.クヌギの紅葉は「黄葉」ですね.まだ緑色が残っている葉も多いですが,きれいな黄色になってきています.
保全池の周辺の林は,この地域の雑木林を再現しようとしているのだと思いますが,樹種がいろいろまじっています.なかでもクヌギが一番本数が多く目立ちます.園内の他の林ではコナラが目立ちますが,ここでは見かけません.
クヌギの木の周囲の地面には,丸々としたクヌギのドングリがたくさん落ちています.木を見上げると,まだ落ちないで付いているドングリもわずかにありました.ほとんどはドングリの帽子だけが残ってます.
まだ緑色のクヌギのどんぐり発見.
下の写真の幹から出ている枝です.クヌギと一番見分けにくいのがアベマキとのことですが(参考2),アベマキはこのへんには生えているのかどうか.クヌギはどんぐりができていれば一発でわかるんですが.
樹液が出ていて,シロテンハナムグリの他に,カナブンやスズメバチが来ていました.
参考
- Carrero, C. 2019. Quercus acutissima. The IUCN Red List of Threatened Species 2019: e.T194048A2295121. https://dx.doi.org/10.2305/IUCN.UK.2019-1.RLTS.T194048A2295121.en. Downloaded on 12 July 2021.
- クヌギとアベマキの見分け方.“へんてこ樹木図鑑”. http://www.ki-net.jp/tree/kunu_abe/, (参照 2023-05-14).
- クヌギ. “松江の花図鑑”. https://matsue-hana.com/hana/kunugi.html, (参照 2025-04-15).
- . “”. , (参照 ).
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